ジーンズ好きなら一度は耳にしたことがあるWAREHOUSE(ウエアハウス)。ヴィンテージデニムの再現度の高さで知られ、こだわり派のファンが多いブランドです。ただ、いざ最初の一本を選ぼうとすると、「DDシリーズ? DSB(デッドストックブルー)? 違いがよく分からない…」と迷ってしまうことも。
この記事では、以下について詳しく解説します。
- Warehouse&Coが展開する現行のシリーズ
- ダックディガーとデッドストックブルーの違い
- 初めてWarehouseのデニムを買う方におすすめの一本
ウエアハウスのシリーズ構成を分かりやすく解説しながら、初心者におすすめの定番モデルを3本厳選して紹介します。これを読めば、自分にピッタリの一本が見つかるはずです!

WAREHOUSEのジーンズは5つのシリーズに分かれる
そこでまずは、現在のWAREHOUSEのジーンズを5つに分けて整理してみます。
過去に展開されていたシリーズや、現在は休止しているものは除き、現在のラインナップを中心に紹介します。

WAREHOUSE & CO.
まずはド定番の「WAREHOUSE & CO.」。
これは特定のシリーズ名というより、WAREHOUSEが創業以来作り続けてきた基本ラインです。
以前はさまざまなモデルがありましたが、現在の代表的なモデルが「Lot 1001XX」。
WAREHOUSE公式でもフラッグシップモデルとされており、ヴィンテージの忠実な再現をブランドのテーマとして、デニム生地から縫製までこだわって作られています。
「まずWAREHOUSEの定番を一本」ということであれば、この1001XXが分かりやすい存在ですね。

ダックディガー
続いて「ダックディガー」。
ダックディガーは、実際に存在するヴィンテージの個体をもとに、その仕様をできる限り忠実に再現するシリーズです。
47モデルや大戦モデルなど、年代の異なるジーンズが展開されているのも特徴。
WAREHOUSEの定番モデルである1001XXのクラシカルモデルとして位置づけられているDD-1001XXもあり、同じWAREHOUSEのジーンズでも、よりヴィンテージらしいディテールを楽しみたい人に向いたラインです。
また、ダックディガーはジーンズだけのシリーズではありません。
デニムジャケットやパーカー、プルオーバーシャツなど、ヴィンテージウェアを再現したアイテムも展開されています。
「この年代の、この個体を再現したものが欲しい」という楽しみ方ができるシリーズですね。
DENIME
そして「DENIME(ドゥニーム)」。
DENIMEは1989年創業のブランドで、90年代のレプリカデニムブームを語るうえでも外せない存在です。
現在のWAREHOUSEでは、1989年の創業当初のDENIMEの再現を目指したシリーズとして展開されています。
このあたりは個人的にも思い入れがあって、昔は「DENIMEにするかWAREHOUSEにするか」とかなり迷いました。
結局、両方買ったんですけどね(笑)。
現在のDENIMEは、当時のブランドやレプリカデニムの雰囲気を知っている人にとっても気になるラインだと思います。
ちなみに、このシリーズが始動したのは2023年。
WAREHOUSEの中では比較的新しいシリーズですが、もともとのDENIMEを知っている人にとっては、かなり興味深い存在です。
デッドストックブルー(DSB)
WAREHOUSEの中でも、特にこだわりの強いシリーズが「デッドストックブルー(DSB)」です。
名前の通り、長い時間を経たデッドストックのデニムが持つ独特の雰囲気を再現することを目指したシリーズ。
生地だけではありません。
革ラベル、ボタン、リベット、縫い糸、さらには縫製に使うミシンのセットアップまで、細かな部分にこだわって作られています。WAREHOUSE自身もDSBを「最高峰のレーベル」と説明しています。
ジーンズやデニムジャケットを中心としたラインで、47モデルや大戦モデル、大戦前のバックルバックが付く年代のモデルなど、こちらもさまざまな年代のヴィンテージをベースにしています。
ダックディガーと同じようにヴィンテージを再現するシリーズですが、DSBでは「デッドストックの状態で放置され酸化した風合い、ディテール」にまで踏み込んで再現しているのがポイントです。
このあたりが、後ほど紹介する「ダックディガーとDSBは何が違うの?」という疑問にもつながってきます。
100番台
最後が「100番台」です。
ここはDDやDSBとは少し方向性が違います。
DDやDSBがヴィンテージの忠実な再現を重視しているのに対して、100番台はヴィンテージの雰囲気を残しながら、現代の服装にも合わせやすいシルエットを目指したシリーズです。
ヴィンテージジーンズは、ワタリ幅が広かったり股上が深かったりと、独特のシルエットをしています。
そこにカッコよさがある一方で、現代の服装に合わせると少し野暮ったく感じることもあります。
100番台は、そうしたヴィンテージ特有のシルエットを現代風にアレンジ。
スッキリと穿きやすいシルエットになっているのが特徴です。
現在の代表的なモデルが「800XX」。
さらに細身の「900XX」も展開されています。
ヴィンテージそのもののシルエットにはこだわらないけれど、WAREHOUSEらしい生地感や経年変化は楽しみたい。
そんな人にとって、100番台はチェックしておきたいシリーズです。
WAREHOUSEの5シリーズは何が違う?
ここまで5つのシリーズを紹介しましたが、名前だけ見ても「じゃあ結局、何が違うの?」となりますよね。
WAREHOUSEのジーンズは、ほとんどがヴィンテージジーンズをベースにしています。
ただ、どの年代やモデルを再現しているのか、採用する生地、そしてシルエットをどう考えているのかは、それぞれ違います。
まずは5シリーズの違いを大まかに比較してみましょう。
5シリーズの違いを一覧で比較
| シリーズ | コンセプト | 特徴 | こんなところに注目 | 代表モデル |
|---|---|---|---|---|
| WAREHOUSE & CO. | ヴィンテージジーンズの忠実な再現 | WAREHOUSEの基本となる定番ライン。生地・縫製・ディテールまでヴィンテージを追求 | まずは定番モデルから選びたい人は1001XXに注目 | 1001XX |
| ダックディガー | 特定のヴィンテージを再現 | 実在するヴィンテージの個体や年代をもとに、当時の仕様を再現 | モデルごとにベースとなった年代や個体が異なる点 | DD-1001XX |
| DENIME | 1989年創業当初のDENIMEを再現 | 90年代のレプリカデニムを代表するDENIMEのものづくりをWAREHOUSEが再現 | WAREHOUSEとはまた違う、DENIMEらしい雰囲気 | 220XX |
| デッドストックブルー(DSB) | デッドストックの風合いを再現 | 未使用のまま何十年も保管され、酸化したデニムの風合いまで追求 | 生地だけでなく、ボタン・リベット・縫製など細部まで再現 | S1001XX |
| 100番台 | ヴィンテージを現代的にアレンジ | ヴィンテージの雰囲気を残しながら、現代の服装に合わせやすいシルエット | 生地やディテールだけでなく、シルエットにも注目 | 800XX・900XX |
こうして並べてみると、それぞれの方向性が少し分かりやすいですよね。
WAREHOUSE & COは、ブランドの定番として選びやすいシリーズ。
ダックディガーは、特定のヴィンテージを再現することに重点を置いたシリーズです。
DSBは、デッドストックの風合いを追求したヴィンテージを再現するシリーズ。
そして100番台は、ヴィンテージをベースにしながらも、現代の服装に取り入れやすいシルエットが特徴です。
DENIMEは、これらとは少し違って、当時のDENIMEそのものを再現するという独自の立ち位置にあります。
つまり、WAREHOUSEのジーンズを選ぶときは「どのシリーズが一番いいか」と考えるよりも、それぞれ何を目指して作られているのかを見ると分かりやすいです。
ダックディガーとデッドストックブルー(DSB)の違い
ダックディガーとデッドストックブルー(DSB)の違いを一言でいえば、使っている生地が違います。
ダックディガーは、WAREHOUSEの定番「1001XX」にも使われているバナーデニムを使用しています。
対してDSBは、何十年も倉庫に保管され、酸化した未使用デニムの風合いを再現した専用の生地を使っています。
つまり、
ダックディガー=バナーデニムを使って特定個体のヴィンテージジーンズを再現
DSB=デッドストック特有の生地の風合いまで再現
ここが一番大きな違いです。
さらに、そもそも「何を再現したいのか」という考え方も違います。
ダックディガーは、実在するヴィンテージジーンズをもとにして、年代や個体が持つディテールを再現するシリーズです。
一方のDSBは、ヴィンテージジーンズの形やディテールだけではなく、長い年月を倉庫で過ごした未使用デニムそのものの状態まで再現しようとしています。
そのためDSBでは、生地だけでなく、ボタンやリベット、ピスネームなども含めて、デッドストックらしい雰囲気にこだわっています。
なので、「ダックディガーとDSBは仕様がほぼ同じで、生地だけ違う」という理解ではありません。
ダックディガーは「ヴィンテージジーンズ」を再現するもの。
DSBは「長年眠っていたデッドストック」を再現するもの。
この違いを押さえると、2つのシリーズの位置づけがかなり分かりやすくなります。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| バナーデニムを使ってヴィンテージジーンズを再現 ダックディガーは特定個体のヴィンテージを再現 | DSBの新生地を使い酸化した未使用デニムの風合い DSBは「長年眠っていたデッドストック」を再現 リベットやタブなどもデッドストックを再現 |
WAREHOUSEのおすすめ定番モデル3選
ここまでWAREHOUSEの5つのシリーズについて見てきました。
シリーズが多いので少しややこしく感じますが、実際に「最初の一本」を選ぶなら、そこまで難しく考えなくても大丈夫です。
ここではWAREHOUSEの中でも、定番として選びやすいモデルを3本に絞って紹介します。
どれもWAREHOUSEらしいジーンズなので、「結局どれを買えばいいの?」という人は、この3本から見ていくと選びやすいと思います。
WAREHOUSE &CO 1001XX
出典元:WAREHOUSE公式HP
まず紹介したいのが、WAREHOUSEを代表する定番モデルのひとつ「1001XX」です。私自身も最初に買ったWAREHOUSEのジーンズで、『デニムを育てる・色落ちを楽しむ』には相応しいモデルです。裾にかけてわずかにテーパードがかかっており、クセのないスタンダードなシルエットになっています。
WAREHOUSEのジーンズと聞いて、まずこのモデルを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
ヴィンテージジーンズらしいディテールを楽しみながら、普段の服装にも合わせやすい一本です。
シンプルにWAREHOUSEらしいジーンズを選びたいなら、候補に入れておきたいモデルですね。
生地も実績のあるバナーデニムなので色落ちの風合いは文句なしです。
特に「最初から変わったモデルを選ぶのではなく、まずは定番から」という人にはチェックしやすいと思います。
- スタンダードでクセのないシルエット
- 中白デニムでメリハリのある色落ち
- 生産効率を無視した旧式の織り機で当時の生地感を再現
800XX
続いては「800XX」です。
1001XXとはまた違ったシルエットを楽しめるモデルで、WAREHOUSEのジーンズを選ぶときにはこちらも定番候補になります。
WAREHOUSEの中ではちょっと異色のタイプといえます。
ヴィンテージの再現を目指すモデルが多い中、「現代的なスッキリとしたシルエット」が特徴で、特に股上のダブつきやテーパードがかなり抑えられています。
「Tシャツ+ジーパン」みたいな王道の着こなしから「シャツorポロシャツorタートルネック+ジーパン」のように何と合わせてもクセなく着こなせます。
ヴィンテージ特有の野暮ったさがないので着回ししやすいという意味では一番オススメしやすいモデル。
「WAREHOUSE=ヴィンテージっぽいジーンズ」というイメージだけで選ばず、シルエットまで確認しておきたいモデルです。
デッドストックブルー S1001XX(1946 MODEL)
出典元:WAREHOUSE公式HP
3本目は「S1001XX(1946 MODEL)」です。
名前のとおり1946年の大戦期の501ジーンズをベースにしたモデルで、WAREHOUSEが得意とするヴィンテージジーンズの再現を楽しみたい人には気になる一本です。
1945年、第二次世界大戦が終結したことで、物資統制が解除され徐々に対戦期以前の仕様に戻っていく、その過渡期に生産されたモデルが元になっています。対戦モデルの象徴である生地の質感、ドーナツボタン、へリンボーンの布ポケットなどの名残りあるディテールで、最後の年代の対戦モデルです。
シルエットは対戦モデルらしく、股上・ワタリに余裕があり『オールドアメリカンが好きなんだ』・『一度は対戦モデルを・・・』という方にはおすすめです。DSB(デッドストックブルー)シリーズから展開されています。
「ただジーンズを穿きたい」というより、「当時のジーンズがどんなものだったのかを感じながら穿きたい」という人には、こうした年代を意識したモデルもオススメ。
1001XX、800XX、S1001XX(1946 MODEL)。
この3本は方向性がそれぞれ少し違うので、WAREHOUSEの定番ジーンズを探しているなら、まずこのあたりから検討してみるのがいいのではないでしょうか。
まとめ
ウエアハウスのジーンズは、ヴィンテージデニムを忠実に再現した高品質な一本ばかり。ただ、DDシリーズやDSB(デッドストックブルー)など、シリーズ構成が複雑なため、最初の一本選びに迷う人も多いのも事実。
今回紹介したおすすめモデルは、どれもウエアハウスの魅力を存分に味わえる定番アイテム。特にシルエットや色落ちの特徴を押さえて選ぶことで、自分のスタイルに合った一本が見つかるはずです。
ただ生産数が少ない影響なのか、常にサイズの欠品やモデルによっては全サイズ在庫切れということもありますので、お気に入りの一本、自分のサイズが見つかったら早めにチェックしとくのがおすすめです。
ウエアハウスのジーンズは、履き込むほどに味わいが増し、自分だけの一本に育っていきます。ぜひ、こだわりの一本を手に入れて、経年変化を楽しんでみてください!



