「センターからまくるか? 差すか?」――4コースは“攻めも守りもできるオールラウンダー”ポジション。
艇界屈指のまくり屋『菅章哉』、一般戦の鬼『中辻崇人』は舟券を買う人にとっては4コースのイメージは強いのではないでしょうか。
ただ、イメージが強すぎるが故にオッズが安いというのも事実。『こんな安いとこ買えない』『点数絞らないとガミる』と本当は狙いたいけど、手を出せないといったレースも多いのではないでしょうかね?
この記事では 2024年5月〜2025年5月 の独自集計をもとに、
- 回収率100%超え×勝利数TOP10
- 年間5勝以上×回収率TOP10
- 回収率100%超え×勝率順TOP10
の3つの切り口で“狙える4コースの選手”を分析します。
果たしてガースーは期待値ないのか?
回収率100%超えの勝利数TOP10(2024年5月〜2025年5月)
まずは前提として、この検証は2024年5月〜2025年5月のデータ(不成立は除外、返還のある場合は回収率に考慮しない)からの結果です。
検証方法はシンプル。
まずは、回収率100%超え且つ、勝利数TOP10の選手一覧がこちら。
順位 | 選手名 | 出走数 | 勝利数 | 勝率 | 回収率 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 菅章哉 | 49 | 27 | 55.1% | 109.4% |
2 | 和田拓也 | 48 | 18 | 37.5% | 103.5% |
3 | 中辻崇人 | 27 | 18 | 66.7% | 112.8% |
4 | 金子賢志 | 52 | 17 | 32.7% | 138.5% |
5 | 鈴木勝博 | 42 | 15 | 35.7% | 252.2% |
6 | 佐々木康幸 | 53 | 15 | 28.3% | 222.9% |
7 | 伊藤誠二 | 46 | 14 | 30.4% | 132.4% |
8 | 佐藤隆太郎 | 44 | 14 | 31.8% | 112.2% |
9 | 松村敏 | 40 | 13 | 32.5% | 133.7% |
10 | 杉山正樹 | 54 | 13 | 24.1% | 214.7% |
回収率100%超えの勝利数TOP10から見える傾向
勝利数が多く、なおかつ回収率が100%を超えている4コース巧者たちは、まさに「信頼して買える」存在です。
勝ち星が多いということはデータとしては信頼性は高く、安定するので信頼して買えるということ。
このランキングを見ると、1位の菅章哉選手が49走で27勝、勝率は55.1%という圧巻の安定感を見せています。『4角のガースーは期待値ない』と思っていましたがこの1年間、菅章哉の4コースは4ー全ー全で書い続ければ、回収率は109.4%とわずかにプラスとなっていました。次に注目すべきは中辻崇人選手。出走数は少ないながらも、18勝で66.7%という驚異的な勝率を叩き出しており、回収率も112.8%と高水準です。
特に、注目は鈴木勝博選手。35.7%の勝率と共に、252.2%の回収率を誇っていて、文句のないデータとなっています。
ポイントは「出走数が多くても勝率と回収率を両立している選手」がしっかりランキングに入っていること。一発屋ではなく、年間を通じて安定して稼げるタイプといえるでしょう。中でも杉山正樹選手のように勝率24.1%ながら回収率214.7%と「買い時を外すと痛い」タイプもおり、選手ごとの特性を理解することが勝率アップに直結しそうです。
年間5勝以上・回収率TOP10(2024年5月〜2025年5月)
こちらのデータは特に回収率に特化したもの。勝ち星は多くはありませんが穴を開ける選手としてtop10をランキングづけ。ただし、出走数が極端に少ない、1〜2勝しかしてないのに超特大万舟で回収率を押し上げているのはデータの信頼度としては低くなってしまうので、最低5勝はしている選手という条件でのランキングです。
順位 | 選手名 | 出走数 | 勝利数 | 勝率 | 回収率 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 高倉孝太 | 58 | 9 | 15.5% | 408.4% |
2 | 井上未都 | 41 | 6 | 14.6% | 310.1% |
3 | 宮嵜隆太郎 | 39 | 9 | 23.1% | 303.3% |
4 | 田中駿兵 | 29 | 6 | 20.7% | 291.9% |
5 | 岡部貴司 | 44 | 5 | 11.4% | 288.4% |
6 | 高橋勲 | 49 | 5 | 10.2% | 260.3% |
7 | 山下大輝 | 44 | 10 | 22.7% | 253.2% |
8 | 鈴木勝博 | 42 | 15 | 35.7% | 252.2% |
9 | 倉田茂将 | 54 | 9 | 16.7% | 241.9% |
10 | 金田大輔 | 35 | 11 | 31.4% | 237.1% |
年間5勝以上・回収率TOP10の注目点
「とにかく高い回収率を叩き出している選手が知りたい!」という人にとって、このランキングは宝の山。しかも全員が年間5勝以上をマークしているので、最低限の信頼感もあります。トップに立ったのは高倉孝太選手。回収率はなんと400%超え!勝率こそ15.5%と控えめですが、オッズが跳ねるレースでドカンと勝つタイプと言えます。
2位以下も高回収率のオンパレード。たとえば宮嵜隆太郎選手(303.3%)、井上未都選手(310.1%)など、いわゆる“穴党ホイホイ”のような選手が名を連ねています。勝率は軒並み10〜20%台とそれほど高くないですが、ここが逆にミソ。買い手側としては「人気薄で突っ込んできたときに大化けする選手」を知るのが勝ち筋のカギになるわけです。
一方、鈴木勝博選手のように勝率35%+回収率250%超えという“理想的ハイブリッド型”も登場しており、「勝ちも拾えて配当も美味しい」存在として注目です。この表に載っている選手は、「着順だけで判断しない」「人気薄でも過去に何度もやってる」ことを覚えておくと、思わぬところで利益を生んでくれる存在になってくれそうです。
回収率100%超え・勝率順TOP10(2024年5月〜2025年5月)
最後は勝率順のTOP10になります。
順位 | 選手名 | 出走数 | 勝利数 | 勝率 | 回収率 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 中辻崇人 | 27 | 18 | 66.7% | 112.8% |
2 | 菅章哉 | 49 | 27 | 55.1% | 109.4% |
3 | 和田拓也 | 48 | 18 | 37.5% | 103.5% |
4 | 鈴木勝博 | 42 | 15 | 35.7% | 252.2% |
5 | 淺田千亜希 | 20 | 7 | 35.0% | 133.7% |
6 | 茅原悠紀 | 36 | 12 | 33.3% | 140.3% |
7 | 金子賢志 | 52 | 17 | 32.7% | 138.5% |
8 | 松村敏 | 40 | 13 | 32.5% | 133.7% |
9 | 谷川里江 | 34 | 11 | 32.4% | 219.3% |
10 | 塚越海斗 | 34 | 11 | 32.4% | 170.5% |
回収率100%超え・勝率順TOP10から見える“勝ち方の質”
このランキングは「勝率」にフォーカスして回収率100%以上の選手をピックアップしたもの。つまり、「勝ちまくっていて、しかも買って損しない」選手ばかりが並んでいます。勝利数でも2位タイに入った中辻崇人選手は驚異の66.7%勝率に加えて回収率112.8%。
次点の菅章哉選手(55.1%/109.4%)や、和田拓也選手(37.5%/103.5%)も、実力と数字のバランスが取れた好成績。さらに、注目は6位に登場した茅原悠紀選手。ゴリゴリのS Gレーサーで、主戦場をG1やS Gレースとハイレベルな中でもこの数字を叩き出しているのはさすがの一言。
もう一人の注目は谷川里江選手。そうリエちゃんです。勝率32.4%、回収率219.3%と4角なら目を瞑って買い続けたい選手ですね。
まとめ
以下に今回ランキング入りした選手の勝率と回収率の散布図にしました(見づらくてすいません汗)。

右に行くほど勝率が高く、上に行くほど回収率が高い。こうやってみても菅選手と中辻選手の信頼度が圧倒的なのがわかります。
回収率とのバランスを取るなら、鈴木勝博、金田大輔、谷川里江選手が狙ってみたくなりますね〜。
今回は4コースに限定した回収率を検証した内容でしたが、反響があれば逃げに特化したデータや法則を検証して行こうかな。
あ、舟券の購入は20歳になってから。ボートレースは適度に楽しみましょう!!