【ORBEA】AVANT H30と【TREK】DOMANE AL5|超イケてる2台を比較

ロードバイクに興味を持った人が、最初に考えること。それは予算がいくらくらい必要で、どのくらいのグレードを買うべきなのか?ということ。これに関しては、「人それぞれ。好きな物を買え!」と声を大にして言いたい。ロードバイクは趣味の一環ですからね。他人がとやかく言うことはない。

ただ、そんな中でも個人的に超イケててカッコいい、且つ値段も手が出て、コスパ最高な2台を紹介比較していきます。

取り上げるのはエントリーグレードの中でも特に注目度の高い Orbea Avant H30Trek Domane AL5 の2台。どちらも〜30万円で手が届きやすく、Shimano 105の最新コンポーネントや油圧ディスクを搭載したコストパフォーマンスの高いモデルです。

目次

なぜこの2台なのか?

そもそもなぜこの2台の比較をしようと思ったのか?それは、個人的に超絶気になるから!そしてメチャクチャかっこいいから!

Orbea Avantには今回取り上げるH30の他にもグレード違いのモデルが2つあります。Trek DomaneにもAL5の他に3つの異なるグレードがあります。

位置付けとして、Orbea Avant H30Trek Domane AL5はアルミフレームのモデルの中でハイエンド機と言うものになります。

この2台は、アルミフレーム+カーボンフォークという組み合わせを採用し、Shimano 105 12速コンポーネントと油圧ディスクブレーキを搭載という現代のロードバイクの流行を取り入れ、アルミフレームであることのお手軽さと十分な変則性能、そして今のトレンドである油圧ディスクブレーキを体験できることが、エントリーユーザーにとっておすすめだと思ったからです。

Orbea Avant 概要

Orbea Avant H30 はスペインの老舗ブランド Orbea が展開するエンデュランスロードです。

フレームはアルミ、フォークはカーボンを採用しており、軽量性と振動吸収性のバランスが取れています。エンデュランスジオメトリーを採用することで、長距離ライドや日常的なサイクリングでも無理なく快適に乗れる設計です。

タイヤクリアランスも広く、28c標準装備ながら最大35cまで対応可能で、舗装路はもちろん、やや荒れた路面でも安心です。Shimano 105 12速コンポーネントと油圧ディスクブレーキを搭載しており、変速性能と制動力も十分です。

Avant のブランド背景・位置づけ

Orbea は1900年代初頭にスペイン・バスク地方で設立された老舗自転車ブランドで、ロードレースやプロチームへの供給実績も豊富です。

Avant シリーズは、ホビーライダーやロングライド派向けに設計されたエンデュランスロードとして位置づけられています。Avant の特徴は、レース系モデルに比べてアップライトなポジションでリラックスした姿勢が取りやすく、長時間のライドでも疲れにくいことです。また、フレーム剛性と振動吸収性のバランスが取れており、初めてロードバイクに乗る方にも扱いやすい設計となっています。

Avant の代表モデル・ラインナップ

Avant シリーズは複数のグレードがあります。代表的なモデルは以下の通りです。

  • Avant H40:Shimano Tiagra 搭載、入門向けモデル
  • Avant H30:Shimano 105 搭載、←今回の比較対象

すべてのモデルでアルミフレーム+カーボンフォークを採用しており、価格は20万円台前半から30万円。入門から中級者まで幅広い層に対応可能で、長く使える仕様が特徴です。

Avant の基本スペック(フレーム、ドライブトレイン、ブレーキ等)

  • フレーム:アルミフレーム(ハイドロフォーム加工・トリプルバテッド)、内部ケーブルルーティング、フルカーボンフォーク採用
  • コンポーネント:Shimano 105(12速 R7100シリーズ)フルセット搭載
  • ギア比:フロント 50/34T、リア 11-34T ― 登坂から高速巡航まで幅広く対応
  • ブレーキ:Shimano R7170 油圧ディスク ― 安定した制動力
  • ホイール:チューブレス対応アルミホイール
  • タイヤ:Continental Grand Prix 700×30c ― 快適性と転がり性能を両立
  • その他:シートポスト径 27.2mm、Orbea独自コックピット、ツールボックス収納対応

Avant はエントリークラスながら、105 12速フルセットと油圧ディスクブレーキ搭載で長距離でも安心して使用できる仕様となっています。フレームとフォークの組み合わせにより、軽快な走りと快適性の両立が可能です。

Trek Domane AL5 概要

Trek Domane AL5 Gen 4 はアメリカの大手ブランド Trek が展開するアルミエンデュランスロードです。Domane シリーズは長距離ライドや荒れた路面でも安定した走行性能を発揮することを重視して設計されており、AL5 はShimano 105 12速コンポーネント+油圧ディスクブレーキを搭載したアルミロードの上位モデルです。フレームは100 Series Alpha Aluminumで、カーボンフォークを組み合わせ、エンデュランスジオメトリーを採用しています。タイヤクリアランスは32c標準で、最大38cまで対応可能です。

Trek Domane シリーズの特徴・系譜

Domane シリーズは、プロレースでの実績があるカーボンモデルから、エントリー向けアルミモデルまで幅広く展開されています。シリーズの共通テーマは「快適性」と「実用性」で、長距離や荒れた路面でも疲れにくく安定した走行が可能です。Gen4世代のAL5では、内蔵ケーブルルーティング、フェンダーマウント、ワイドタイヤ対応などが追加され、街乗りからロングライドまで幅広く活用できます。

AL5 のモデルとしての立ち位置

Domane AL5 はアルミロードの上位グレードとして位置づけられています。Shimano 105 12速搭載で、AL2(Claris)、AL4(Tiagra)より高性能で、長期使用や将来的なパーツアップグレードも視野に入れられるモデルです。軽快な走りと快適性、拡張性のバランスが取れており、初心者から中級者まで幅広い層に対応可能です。長距離やロングライドにもしっかり対応できる点が魅力です。

AL5 の基本スペック(フレーム、ドライブトレイン、ブレーキ等)

  • フレーム:100 Series Alpha Aluminum、エンデュランスジオメトリー
  • フォーク:Domane carbon(カーボン製、フェンダーマウントあり)
  • コンポーネント:Shimano 105 R7120(12速)
  • クランク:Shimano 105 R7100 50/34t
  • ブレーキ:Shimano 105 油圧ディスク
  • ホイール:Bontrager Paradigm SL(チューブレス対応)
  • タイヤ:Bontrager R1 Hard-Case Lite 700×32c
  • シートポスト:Bontrager Comp 27.2mm
  • 重量:56サイズで約9.4kg

Domane AL5 はアルミフレームながら、Shimano 105 12速+油圧ディスクブレーキ搭載で、快適性・安定性・耐久性のバランスが取れた仕様です。フェンダーマウントやワイドタイヤ対応で、日常ライドから長距離ライドまで幅広く活用できます。

乗り味・基本性能比較

快適性・振動吸収性

Orbea Avant はアルミフレーム+カーボンフォークの組み合わせで路面からの振動を適度に吸収し、長時間のライドでも疲れにくい設計です。対して Trek Domane AL5 はAvantより太めの32cのタイヤが標準装備されているので、より高い振動吸収性と安定感を提供します。特に荒れた路面や長距離での快適性はDomane AL5がやや優れています

コンポ・ホイール・フレーム設計

両モデルともShimano 105 12速+油圧ディスクブレーキを搭載。Avant は軽量ホイール標準でもちろんチューブレスにも対応、街乗りや軽い峠向きのバランス設計です。一方 Domane AL5 はBontrager Paradigm SL ホイールを標準装備しこちらもチューブレス対応で、将来的なカスタムやアップグレードに向く拡張性の高さが特徴です。

ハンドリング・安定性

Avant はアップライトなジオメトリーにより扱いやすく、街乗りや軽めの峠で安定した走行が可能です。Domane AL5 は剛性がやや高めで、長距離や高速巡航でも安定感があり、ロングライドやツーリングに向いています。

デザイン性

まあぶっちゃけこれは好みです。ただ両方ともメチャクチャかっこいい😎

アルミフレームに有りがちな溶接の継ぎ目はほどんど分からないほど丁寧に溶接されています。もちろんケーブル内装なのでハンドル周りは洗礼されています。

デザインの違いはトップチューブにあり。丸みを帯びたTREKのトップチューブに対し、一直線に伸びる「強度大丈夫なの?」と疑いたくなるほどの薄いトップチューブはマジでかっこいい。個人的にはAVANTの方が好みですかね。

Avant はヨーロッパブランドらしい洗練されたデザインで、軽快さとスタイリッシュさを兼ね備えています。Domane AL5 はシンプルかつ実用性を重視した外観で、カスタムパーツやフェンダー・キャリアの装着にも適したデザインです。

実用性・拡張性の比較

タイヤ・クリアランス対応・用途の幅

Orbea Avant は標準タイヤ 30c、最大 35c まで対応しており、舗装路での快適性と軽快さを両立しています。Domane AL5 は標準タイヤ 32c、最大 38c まで対応可能で、荒れた路面やツーリング用タイヤにも柔軟に対応できます。

グラベルっぽくカスタムしたいというならDomane AL5のタイアクリアランスは魅力的ですね。

メンテナンス性・パーツ入手性

両モデルともShimano 105 12速の標準コンポを搭載しているため、変速やブレーキのメンテナンス性は高く、パーツ入手も容易です。Shimano 105 部品は世界共通で入手可能です。Domane AL5 は国内正規流通も整っており、直営店や認定ショップでのサポートが充実しています。

安心して任せることができる店舗は大事です。直営店の有無

初心者にとって、トラブル時やカスタムをしたいと考えてた時に安心して任せることができる直営店があるというのは心強いです。

Orbea は日本国内に直営店なく、購入やアフターサービスは一部正規代理店やオンライン、購入したサイクルショップで依頼することになります。

一方、Domane AL5 を展開する Trek は全国に直営店・認定ショップが存在し、試乗やメンテナンスも受けやすい環境があります。初めてロードバイクを購入する方にとって、実店舗サポートの有無は安心感につながる重要なポイントです。

総評・結論

オルベアavantはここがおすすめ

Avant H30 は軽快さと快適性を両立したエントリー~中級者向けのエンデュランスロードです。ヨーロッパブランドらしいデザイン性とアップライトなジオメトリーにより、長距離でも疲れにくく、街乗りや軽めの峠走行も楽しめます。何よりデザインの美しさは惚れ惚れするほど。

日本ではそれほど流通していませんが、ツールドフランスのようなガチのレースにも参戦する本格メーカーです。

トレックドマーネAL5はここがおすすめ

Domane AL5 はアルミフレームながら拡張性が高く、タイヤクリアランスやフェンダー・キャリア対応も可能です。Shimano 105 12速+油圧ディスク搭載で、長距離ライドやツーリングにも耐えうる仕様です。直営店・認定ショップでのサポートが受けやすく、長期使用や将来的なアップグレードを視野に入れたい方におすすめです。

まとめ

両モデルを解説してきましたが結局何を選んでもOK。冒頭でも書きましたが、「好きな物を買え!」と。ロードバイクは趣味の一環ですからね。他人にとやかく言われることはない。

デザインで選んでもOK、価格で選んでもOK、初めてだからってカーボンを買っちゃいけない理由なんてない。『好きなものを買え』。現場からは以上です。

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