こんにちは。
今回は将棋のタイトル戦、獲得賞金いくらなのかと気になったことを調べてみたので、記事にしてみました。
正直、結構安いイメージがあったのですが、実際のところどうなんでしょうか?
この記事では各棋戦の概要と獲得賞金についてまとめていきます。
各タイトル戦賞金額
尚、竜王戦以外は賞金額が公表されていないため推定での金額になりますのでご了承ください。それではさっそくみていきましょう。
竜王戦
竜王戦の優勝賞金は棋界最高の4,400万円。
全棋士・女流棋士・奨励会員・アマチュアも参加できる棋戦が竜王戦です。ランキング戦のトーナメントを勝ち抜き、さらに決勝トーナメントを勝ち抜いて挑戦者となれるます。
名人戦
名人位の獲得賞金は2,200~2,500万円。
順位戦、A級の1位となった棋士が挑戦権を獲得できます。1935年から続く最も歴史と伝統のある棋戦。序列は2位ですが、タイトル獲得の難易度、伝統を踏まえ最も価値のあるタイトルは名人だとも言われます。
ちなみに、永世名人の称号を獲得できれば、『谷川浩司17世名人』のように、『◯◯世名人』の称号がつくのも名人位だけです。かっこいい。
王位戦
王位戦の優勝賞金は800~1,000万円。
予選を勝ち上がった棋士8名とシード棋士4名が、紅組・白組に分かれてリーグ戦を行います。各組の優勝者が挑戦権をかけて対局し、勝てば挑戦者となれます。リーグ戦の成績により翌年もシードとなるので、チャンスが翌年にもつながることがあります。
叡王戦
叡王戦の獲得賞金は300~600万円。
予選を段位別に行う少し変わった方式を採用しているのが特徴で、そのためか若手棋士の活躍が目立ちます。当時24歳(順位戦C級2組)だった高見泰地七段が初めて獲得したタイトルが叡王でした。
王座戦
王座戦の獲得賞金は推定800万円。
一次予選・二次予選・挑戦者決定トーナメントからなる棋戦。タイトル戦は5番勝負、タイトル戦としては持ち時間が短く5時間となっています。
棋王戦
棋王戦の獲得賞金は500~600万円。
竜王戦以外では棋王戦がアマチュアの参加ができる棋戦です。挑戦者決定トーナメントでは敗者復活戦があるのも面白いところです。48期棋王戦では、藤井聡太七冠も佐藤天彦九段に本トーナメントで敗れましたが、敗者復活を勝ち抜いて、挑戦者決定戦で再戦となった佐藤天彦九段に勝ち挑戦者となったのは記憶に新しいですね。
王将戦
王将戦の獲得賞金は300~500万円。
一次予選・二次予選を経て、勝ち上がった棋士3名と、シード棋士4名で挑戦者決定リーグ戦で挑戦者を決めます。こちらもリーグ成績上位4名が翌年のシードとなるので、好成績を残せば、翌年にも挑戦権獲得のチャンスを残すことができます。
棋聖戦
棋聖戦の獲得賞金は300万円。
一次予選・二次予選・決勝トーナメントからなる棋戦。
一覧
以下が各タイトル戦の賞金一覧になります。なお、日本将棋連盟が公表しているのは、竜王戦のみであり他の7つのタイトル戦に関しては推定の金額になります。
さらに、タイトル戦ごとに異なる『対局料』が上乗せされること、タイトルホルダーと挑戦者によっても対局料が異なる棋戦もあることを踏まえると、実際の獲得賞金はこれより多いことも予想されます。
タイトル名 | 賞金額 |
---|---|
竜王戦 | 4,400万円 |
名人戦 | 2,200~2,500万円 |
王位戦 | 800~1,000万円 |
叡王戦 | 300~600万円 |
王座戦 | 800万円 |
棋王戦 | 500~600万円 |
王将戦 | 300~500万円 |
棋聖戦 | 300万円 |
竜王・名人は別格
表を見ても分かるとおり竜王と名人はやはり別格といえます。獲得する難易度・歴史から見てもこの2つのタイトルの獲得賞金が高いのは納得ではないでしょうか?
ただ、他の競技、スポーツ等と比べてかなり安く感じているのは私だけではないはず。タイトル獲得はいわば『将棋界での超一流の証』であるはずなのに・・・
プロ野球選手が打撃タイトル取ったら年俸爆上がりするのにと思ってしまいます。
ただ、藤井聡太さんの登場で、今まで以上に盛り上がりを見せている将棋界。今後さらに賞金・対局料が上乗せされていく可能性は十分にあると思います。
ということで今回は将棋のタイトル獲得賞金についてとなりました。最後までお付き合いいただきありがとうございます。
それではまた。