クロスバイク初心者からも注目を集めている「nesto vacanze1(ヴァカンゼ1)」。
筆者も1年前に初めてのクロスバイクとしてこのモデルを選び、通勤や週末ライドで使い倒してきました!
今回は、そんなnesto vacanze1を実際に半年間使ってみたリアルな体験をもとに、良かった点も気になった点も正直にレビューしていきます。
基本スペックや口コミ情報、他モデルとの比較、買う前に知っておきたい注意点まで網羅したので、購入検討中の方はぜひ参考にしてみてください!

基本スペックをビッチリと紹介
まずは今回取り上げるnesto(ネスト)のvacanze1のスペックを紹介。
nesto(nesto)は、手軽に楽しめるスポーツ自転車を展開する日本のブランド。
特にクロスバイクやロードバイクを中心に、初心者から中級者まで幅広いユーザーに向けたコストパフォーマンスの高いモデルを多数ラインナップしています。
「毎日の通勤や通学をもっと快適に」「週末のサイクリングを楽しく」というコンセプトを大切にし、使いやすさとデザイン性の両立に力を入れているのが特徴。
また、気軽に手に入れられる価格帯ながら、SHIMANO製パーツなど信頼性の高いコンポーネントを採用し、安心して長く使える自転車を提供しています。
初心者でも扱いやすく、カスタマイズしやすい設計で、初めてのスポーツバイクとして人気が高まっているブランドです。
スペックの概要と特徴まとめ
nesto vacanze1のフレームには、軽量で剛性も高い「6061アルミ素材」が使われており、全体の車体重量は500mmサイズで約10.2kgとかなり軽量。
この軽さが、通勤や街乗りでの取り回しの良さに直結しています。
フォークもアルミ製で、前後ホイールはクイックリリース式。変速は外装21段(フロント3速×リア7速)で、街中のちょっとした坂道からサイクリングロードまで、幅広いシーンに対応できます。
また、ブレーキはSHIMANO製のVブレーキ(BR-T4000)を採用。十分な制動力と信頼性があります。
特徴的なのは、シートステーとチェーンステーの一部に「FLEXOR(フレクサー)」という構造を取り入れている点。これは横扁平のパイプ形状で、振動吸収性や乗り心地を高める工夫です。
タイヤはMAXXIS DETONATOR 700×32C。32Cのしっかりした太さがあるタイヤで、段差にも比較的強く、通勤や街中での走行にも安心感があります。
キックスタンドとベルが標準装備されているのも、街乗りユーザーにとってはありがたいポイントです。
購入時の価格帯とコスパ感
nesto vacanze1の販売価格は、実店舗・通販サイトともに5〜6万円前後が相場です。
SHIMANO製パーツを多く採用していることや、軽量アルミフレーム、街乗り向けの装備が最初から付属していることを考えると、かなりコスパの良いモデルといえます。
カラー展開も豊富で、マットブラックやホワイト、ブルーなど選択肢も多め。見た目の好みで選べるのも嬉しいポイントですね。
VACANZE2との違いは?
NESTOのエントリークラスのクロスバイクには今回紹介する、『VACANZE1』と『VACANZE2』がありますが、基本的な違いは1点のみ。
のみです。それによって部品の数(ギアやディレーラー)が違うので、軽さではVACANZE2に分がありますが、そこまで気にするほどではないので、フロントシングルでもいいか、フロント3枚欲しいかで選ぶのがいいと思います。
通勤・通学に使う方は通学路に坂があったりする場合や、休日にもちょっと遠くまでロングライドしたいと考える方は、フロント3枚のVACANZE1がいいと思います。
1年使って感じたnesto vacanze1のメリット
nesto vacanze1を1年間、通勤や週末のポタリングで使ってきた筆者が感じた「買ってよかった!」と思えるポイントを、実体験ベースで紹介します。
とにかく車体が軽い
まず最初に感動したのが、その軽さ。nesto vacanze1はアルミフレームで重量が約10.2kgとこの価格帯のクロスバイクとしては非常に軽量な部類に入ります。
加速時や登坂では十分にその恩恵を感じることができました。昨今はディスクブレーキ搭載モデルが多いですが、重量も重くなってしまいます。
vacanze1は安心のシマノ製のリムブレーキで、軽さと制動力を両立しています。
通勤・街乗りに十分な走行性能
『ちょっとそこまで。いつもの自転車道をより快適にしたい』という方にとっては十分と言える走行性能です。私自身も長く走っても片道30キロほどの使い方をしてますが、ほんと十分です。
32Cのタイヤは適度に太く、路面の段差やちょっとした荒れた舗装でも安定感があります。
ギア構成も21段変速(3×7)で、坂道も軽めのギアでスイスイ登れるし、車道に出る時も十分なスピードを出すことができます。
フロントギアが3段あることで、信号の多い市街地でもテンポ良くスピード調整できます。
いわゆる「通勤+週末ちょい乗り」というライフスタイルにはピッタリだと思います。
必要十分なギアと変速まわりの使いやすさ
初めてのクロスバイクということもあり、変速操作に少し不安がありましたが、nesto vacanze1はSHIMANO製のコンポーネントを採用しているため、操作が直感的で分かりやすいのが特徴。
レバーも軽く、変速ショックも少なめ。通勤時のストップ&ゴーにもすぐに慣れました。
特にリア7速の組み合わせは「あとちょっとギア落としたい/上げたい」にちょうど良く、微調整が効くので日常使いでとても重宝しています。
ギアの選択肢も私にとっては十分すぎるというかちょっと持て余し気味。不足に感じたことはありません。
安いから多少ラフに使える
私がnesto vacanze1を選んだ大きな理由のひとつが、気兼ねなく使える価格帯だったこと。
高価なクロスバイクだと盗難が心配で駐輪しにくかったり、雨の日に乗るのをためらったりすることがありますが、このモデルは「壊れても最悪また買える価格」という安心感があります。
実際、雨の日にも気にせず使っていますし、ちょっと雑に扱っても「まあいいか」と思えるのは精神的にもラク。
コスト面でのストレスが少ないので、「自転車を生活に取り入れたいけど、あまり神経質にはなりたくない」という人にはピッタリです。

実際に感じたデメリット・気になったポイント
そんな中でもちょっと気になるポイントもいつくかあります。完璧なバイクというわけではありません。実際に半年間使ってみて気になった点もいくつかあったので、正直に紹介していきます。
ブラケット周りからの音鳴り
買ってすぐのあたりから、ペダルを踏み込むときに「カチッ、キシッ」といった異音が聞こえるようになりました。
調べてみても原因がはっきりしなかったのですが、自転車ショップでBB(ボトムブラケット)周りのゆるみなど、気になるポイントのネジの締め直しをしてもらったら改善したのですが、買ってすぐ症状が出たのは気になるところ。
安価なモデルだけに、出荷時のグリス量やトルク管理はやや甘い可能性があります。
購入後は1〜2週間後に、一度プロに点検・調整してもらうのが安心です。
クランク・ペダルがダサい
個人的な感想ですが、nesto vacanze1のクランクとペダルまわりはややチープな印象。
ブラックのクランクセットに、ママチャリについてるようなよくある樹脂製のフラットペダルが装着されており、全体の見た目に対して以下にも安っぽく感じてしまいます。
機能としては問題ありませんが、見た目を重視する人や、ファッション性の高いバイクを求める人には少し物足りないかもしれません。
ペダルが別売りのクロスバイクもあるので、『付属のペダルに文句言うなよ』と言われてしまいそうですが、気になる人は交換必須です。
あとクランクがダサい(笑)。メーカーもどこのかわからないですね。shimano製ではないです。
FLEXOR(フレクサー)はイマイチ効いてるのかわからん
このモデルにはFLEXOR(フレクサー)と言うNESTOの振動吸収性を高める設計が採用されていますが、正直期待したほどではなかった。手にガンガン振動伝わるし、『FLEXOR(フレクサー)あってよかったー』と感じたことは一度もない。
そもそもフォークがアルミ製なので過度な期待は禁物。
選べるサイズ展開が少ない
公式サイトによると、サイズ展開は380mm(145〜162cm)、440mm(160〜175cm)、500mm(173〜190cm)の3種類。
このサイズレンジは比較的標準的ではありますが、「身長160cm以下の小柄な人」や「180cm超の高身長」には少し選びづらさが残ります。
筆者(173cm)は440mmサイズを選びましたが、500mmにしてもよかったかなと感じる場面もあり、サイズ選びは試乗でしっかり確認したほうがいいと感じました。
どんな人に向いてる?向いてない?
nesto vacanze1は初心者向けに設計されたクロスバイクですが、実際に1年使ってみて「こんな人にちょうどいい」と感じた層があります。逆に、「この用途には物足りないかも…」という点も含めて整理しておきます。
初心者・通勤・ライトユーザーにはおすすめ
とにかく扱いやすくてコスパが良いので、「初めてクロスバイクを買う人」や「日常的に片道5〜10km程度の通勤・通学を想定している人」にはかなり適した選択肢です。
軽量で操作もシンプル、変速の段数も十分ですし、街中での取り回しも良好。
標準でベルやスタンドがついている点も、初期費用を抑えたい初心者にとっては嬉しいところです。
また、「毎日ガシガシ使っても惜しくない価格帯」という点でも、通勤ユーザーにとっては安心材料。実用性重視のクロスバイクとしてはとても優秀だと感じました。
本格的なツーリング用途にはやや物足りなさも
一方で、ロングライドやツーリング志向の人にとっては、ちょっとパワー不足を感じるかもしれません。
例えば、50km以上の距離を頻繁に走るようなユーザーには、より上位グレードのギアやフレーム剛性、サドルやグリップの快適性が求められることも。
購入前に知っておきたい注意点とアドバイス
買ってから「そうだったのか〜」と後悔しないためにも、nesto vacanze1に関して事前に知っておくべきポイントをまとめました。
サイズ選びの注意点と試乗のすすめ
nesto vacanze1には3サイズ(380mm、440mm、500mm)があり、それぞれ対応身長は以下の通りです:
サイズ | 対応身長(目安) |
---|---|
380mm | 145〜162cm |
440mm | 160〜175cm |
500mm | 173〜190cm |
注意したいのは、身長の境界ラインにいる人はサイズ選びが難しいという点。例えば「165cm前後」の人は、380mmと440mmどちらも視野に入るため、実際にまたがってみてフィット感を確認するのがベストです。
私自身、440mmを選びましたが500mmにしてもよかったかもと感じる場面もありました。私の身長(173cm)で適切なシートポジションまでサドルを上げると前傾姿勢がキツめになります。高速巡行にはいいけど、街乗りではちょっとキツく感じます。
ハンドル位置も近く感じるので、ステムで調整しようかとも考えています。
買った後におすすめのカスタマイズ例
nesto vacanze1はベースモデルとしての完成度が高い一方で、使い方に応じてカスタマイズするとより快適になります。
特におすすめなのは以下のパーツ交換:
- ステム:フレームサイズの種類が多くないので、初期セッティングのままではバチっと自分の体格にフィットするのは難しいかも。ステムの調整で理想のポジションを確保。
- ペダル:付属のペダルは正直ダサいです。メタル系や滑りにくいラバー付きタイプがおすすめ。
- フェンダー(泥除け):通勤用に使う場合、雨天対応として追加する人が多いです。
まとめ|nesto vacanze1はこんな人におすすめ!
nesto vacanze1を1年間使ってみて感じたのは、「初心者が街乗り・通勤で使うなら、ちょうどいい!」ということ。
とにかく軽くて扱いやすく、価格も手ごろで、クロスバイクの入り口として文句なしの完成度でした。
もちろん、サイズ選びや初期調整の注意点、パーツの質感など気になる部分はありますが、それを補って余りあるコスパの良さがあります。
こんな人にはnesto vacanze1がおすすめ!
- 初めてクロスバイクを買いたい人
- 通勤・通学で日常的に使いたい人
- 軽くて扱いやすいバイクが欲しい人
- 予算は抑えたい人
逆にこんな人はちょっと注意:
- 50km以上のツーリングをガチでやりたい人
- 最初から拡張装備をフル搭載したい人
- 高級志向・パーツの細部にまでこだわる人
「まずは気軽に乗ってみたい」「日常使いを楽しくしたい」という人にとって、nesto vacanze1は最高のパートナーになるはずです。
気になっている人は、ぜひ一度実物を見て、またがって、軽さとバランスの良さを体感してみてください!