フレンチプレス、聞いたことがあるけど実際に使ったことはないという人も多いのでは?「なんだかおしゃれだけど、コーヒーがまずくなる」なんて声もよく耳にします。実は、ポイントをしっかりと押さえれば、おいしいコーヒーが簡単に作れるんです。この記事では、そもそもフレンチプレスって何なのか?
どうして「まずい」と感じるのか、そして美味しくするための基本的なステップについて詳しく解説します。フレンチプレスに興味がある方も、苦手だと感じている方も、ぜひ参考にしてみてください!
そもそもフレンチプレスとは何か?
フレンチプレスの基本構造
フレンチプレスは、簡単な構造のコーヒー器具です。主にガラスやステンレス製の筒と、フィルター付きのピストンで構成されており、コーヒー豆をお湯で浸して抽出する方式です。
この器具の特徴は、紙フィルターを使わないため、コーヒーオイルなどの旨み成分がそのまま抽出され、濃厚な味わいのコーヒーを楽しむことができる点です。フレンチプレスは、ドリップ式やエスプレッソマシンと比べて、コーヒーの自然な風味が味わえると人気があります。
フレンチプレスの歴史
フレンチプレスは、1929年にイタリアのデザイナーによって考案されましたが、その後フランスで広く使われるようになったため「フレンチプレス」と呼ばれるようになりました。
シンプルな操作性と、抽出の際にコーヒー豆の個性がしっかりと味わえることから、今でも世界中で愛されている器具です。
フレンチプレスの利点と欠点
利点としては、簡単な操作で美味しいコーヒーが淹れられること、紙フィルターを使わないので環境に優しいことが挙げられます。反対に、フィルターが粗めなので、コーヒーの粉がカップに残ることや、手入れが少し面倒に感じる点が欠点です。また、正しい手順で淹れないと「まずい」と感じることも少なくありません。次に、その「まずい」と感じる理由について見ていきましょう。
フレンチプレスがまずいと感じる理由とは?
抽出時間のミスが「まずい」の原因に
フレンチプレスで淹れたコーヒーが「まずい」と感じる原因の一つは、抽出時間の管理が適切でないことです。
抽出時間が短すぎるとコーヒーが薄く、逆に長すぎると苦味が強くなりすぎてしまいます。一般的には、4分から5分が適切な抽出時間とされていますが、豆の種類や挽き具合によって調整が必要です。
コーヒー豆の挽き方が合っていない
フレンチプレスで使用するコーヒー豆は、粗挽きが基本です。細かすぎる挽き方を選んでしまうと、粉がフィルターを通り抜けてしまい、カップの底に残ったり、苦味が強すぎて「まずい」と感じる原因になります。
豆を適切な粗さに挽くことで、スムーズな抽出とクリアな味わいが実現します。お店でコーヒーを引いてもらう時は、珈琲の挽き方をリクエストして、いつもより荒めに挽いてもらいましょう。
水温が高すぎる/低すぎる
コーヒーの抽出には適切な水温が大切です。フレンチプレスの場合、90〜96度の間が理想的とされています。水温が高すぎると、コーヒーが過抽出されて苦味が強くなり、逆に低すぎると酸味が強調されて「まずい」と感じることがあります。お湯を一度沸騰させてから少し冷ますのがポイントです。
コーヒー豆の鮮度が落ちている
フレンチプレスに限らず、コーヒーの味に大きく影響するのが豆の鮮度です。焙煎後の豆は、新鮮なうちに使うことが大切です。酸化した古い豆を使うと、どんなに上手に抽出しても、酸っぱくてまずいコーヒーになってしまいます。できるだけ焙煎から2週間以内の豆を使うのが理想です。
水質も意外に大切
フレンチプレスで使用する水も、味に大きく影響します。硬水ではなく、軟水を使うことで、よりクリアでバランスの良いコーヒーが淹れられます。ミネラル分が多すぎると、苦味や渋味が強調されてしまうこともあるため、できれば浄水器を使うか、市販の軟水を使うと良いでしょう。
フレンチプレスで美味しいコーヒーを作る基本ステップ
まず、フレンチプレス、コーヒー豆、ミル(豆を挽く道具)、温度計、タイマー、お湯を用意します。コーヒー豆は新鮮なもので、粗挽きにしておくのがポイントです。お湯は90〜96度の適温を準備しておきましょう。
コーヒー豆を粗挽きにすることが重要です。挽き方が細かすぎると、抽出中にフィルターを通り抜けてしまい、苦味が強く出てしまうため、必ず粗挽きを選びましょう。お店で挽いてもらう時は粗挽きを伝えましょう。
フレンチプレスでのコーヒーの分量は、コーヒー豆1グラムに対してお湯15〜17グラムが目安です。例えば、350mlのフレンチプレスを使用する場合は、約20〜25グラムの豆を使うとバランスの取れた味になります。この比率を守ることで、コクがありつつもバランスの良いコーヒーが淹れられます。
コーヒー粉にお湯を注いで、30秒ほど蒸らします。蒸らすことで、コーヒーのガスが抜け、より均等に抽出が進みます。蒸らし時間をしっかり取ることで、味わいが引き立ち、苦味や酸味のバランスが良くなります。
お湯を全て注いだら、タイマーを4分にセットして待ちます。抽出が終わったら、プレスをゆっくりと押し下げます。プレスする際は、力を入れすぎず、ゆっくりと均等な力で押し下げるのがコツです。
抽出が完了したら、すぐにカップに注ぎます。抽出後にコーヒーをフレンチプレス内に放置すると、苦味が増してしまうため、すぐにサーブすることが大切です。
新鮮なコーヒーの味わいを楽しみましょう。
まとめ
フレンチプレスは、シンプルながらも抽出のコツを掴むことで、手軽で美味しいコーヒーが楽しめる素晴らしい器具です。
私も実は粉っぽいのが苦手で避けてました。
まずいと感じる理由の多くは、抽出時間や水温、豆の挽き具合などの細かいポイントが関係していますが、それらを調整すれば驚くほど美味しいコーヒーを味わうことができます。正しい手順を守り、自分好みの一杯を見つけてみましょう!