レッドウィングの「ポストマン」は、無駄のないシンプルなデザインが特徴のレザーシューズ。そのため、一見するとビジネスシューズとしても使えそうに見えます。
しかし、実際にはスーツとの相性はあまり良くありません。 ポストマンはもともとアメリカの郵便配達員向けに開発されたワークシューズであり、フォーマルな場には適していない要素を多く持っています。
ただし、すべてのビジネスシーンでNGというわけではなく、職場のドレスコードやコーディネート次第では着用できるケースもあります。 本記事では、ポストマンをスーツに合わせる際の注意点や、ビジネス向けの代替モデル、スーツに合わせるカスタム方法について解説します。
ポストマンをビジネスでも履きたいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
そもそもポストマンシューズとは?歴史と特徴
ポストマンシューズは、レッドウィングを代表する定番モデルの一つです。シンプルなプレーントゥのデザインと、耐久性に優れた作りが特徴ですが、もともとはワークシューズとして誕生しました。ここでは、ポストマンシューズの歴史や名前の由来について詳しく解説します。

レッドウィング「ポストマン」の誕生と歴史
レッドウィングのポストマンシューズは、1954年にアメリカの郵便配達員(ポストマン)向けの公式ユニフォームシューズとして開発されました。当時の郵便局員は、一日中歩き回るため、靴には高い耐久性と快適性が求められていました。
レッドウィングは、そのニーズに応えるために、クッション性の高いラバーソールと丈夫なレザーアッパーを備えたシューズを設計。こうして生まれたのが「ポストマンオックスフォード(Postman Oxford)」と呼ばれるモデルです。以来、数十年にわたって米国の郵便局員の足元を支え続け、現在ではカジュアルシューズとしても人気を集めています。
スーツに合わない?基本的にNGな理由
ポストマンシューズはシンプルなデザインで、遠目にはビジネスシューズにも見えます。しかし、実際にスーツと合わせると違和感が生じることが多く、ビジネスシーンには適さないとされています。その理由を詳しく見ていきましょう。
ビジネスシューズと比較!決定的な違いはココ
一見するとポストマンはビジネスシューズに近いように思えますが、細部を比較すると違いがはっきりと分かります。
項目 | レッドウィング ポストマン | 一般的なビジネスシューズ |
---|---|---|
デザイン | 丸みのあるプレーントゥ | シャープなスクエアトゥやストレートチップ |
革の質感 | マットなレザー | 光沢のあるカーフレザー |
ソール | フラットソール | セパレートソール |
シルエット | ややボリューム感あり | スリムでスマート |
このように、ポストマンはあくまでもワークシューズ寄りの設計になっており、スーツと合わせるにはややカジュアルすぎる要素が多いことが分かります。
ポストマンのソール・フォルムがスーツに合わない理由
ポストマン最大の特徴であり、スーツと相性が悪い理由の一つが「ソール」と「フォルム」です。
① カジュアル感の強いフラットソール
ポストマンは長時間歩くために設計された靴のため、厚めのクッション性の高いフラットソールを採用しています。これは履き心地の面では優れていますが、ドレスシューズ特有のエレガントな雰囲気とは異なるため、スーツと合わせるとカジュアルな印象になりやすいです。
② 丸みのあるフォルムとボリューム感
ポストマンはつま先にかけて丸みを帯びたデザインで、一般的なビジネスシューズと比べるとややボリューム感があります。スーツに合わせる靴は細身でスッキリしたデザインが主流のため、ポストマンのようなシルエットの靴を履くと、足元だけが浮いて見えてしまうことがあります。
「カジュアルな革靴」だからこそスーツには不向き
ポストマンは、見た目はレザーシューズですが、実際にはワークシューズとカジュアルシューズの中間に位置するアイテムです。
例えば、ジーンズやチノパン、ワークパンツにはよく合いますが、スーツのようなフォーマルな装いには適していません。ポストマンをスーツに合わせると、どうしても「ドレスコードを守れていない印象」を与えてしまう可能性があります。
しかし、スーツと完全に合わないわけではなく、シーンによっては許容されるケースもあります。
ポストマンをスーツで履けるシーンはある?例外的にOKなケース
ポストマンシューズは基本的にスーツには合いませんが、すべてのシチュエーションでNGというわけではありません。ドレスコードの自由度が高い職場や、スーツのスタイル次第では違和感なく履ける場合もあります。ここでは、ポストマンをスーツで履いても許容されるケースについて解説します。
ドレスコードが緩めの場ではOK?避けるべきシチュエーションも解説
ポストマンをスーツと合わせる場合、シチュエーション選びが重要です。以下のような場面では許容されることがあります。
◎ OKなケース
- ビジネスカジュアルが推奨されている社内会議や打ち合わせ
- 社外の人と会わないオフィス勤務の日
- レストランでの軽い会食(ドレスコードが厳しくない場合)
✖ 避けるべきケース
- 重要な商談やプレゼンテーション
- 結婚式や公式の場
- 金融・法律・コンサル業界など、フォーマルな服装が求められる場
このように、ポストマンはTPOを選ぶ靴で、前提として『カジュアルな靴』というのを覚えておきましょう。営業先や、社外会議・冠婚葬祭に参加するときにポストマンを履いていくと『マナーのない奴』という印象を与えてしまいます。
ジャケパンスタイルなら許容範囲?スーツとの相性を考える
マナーの問題とは別に着こなしの問題もあります。そもそもスーツスタイルにポテっしたフォルムにヒールのないポストマンは靴だけ浮いてしまうように見えます。
ポストマンはスーツよりも、ジャケパンスタイル(ジャケット+スラックス) のほうが相性が良い靴です。例えば、以下のようなスタイルであれば違和感が少なくなります。
- ネイビーやグレーのテーラードジャケット+スラックス
- カジュアルなセットアップスーツ(リラックスフィット)
- ウールやコットン素材のスーツ(ドレス感が控えめなもの)
このように、スーツの素材やシルエットを工夫することで、ポストマンの持つカジュアルな雰囲気と馴染ませることが可能です。
ビジネスシーンにおすすめ!ポストマンの代わりになるレッドウィング
ポストマンシューズはスーツには基本的に不向きですが、レッドウィングには「比較的ビジネスシーンに馴染みやすいモデル」もあります。 ただし、レッドウィングの靴は本来ワークブーツとして作られているため、一般的なドレスシューズのようなフォーマルさはありません。
過去にはスーツに合わせやすいモデルもあった
現在は廃盤になっていますが、レッドウィングには過去にビジネス向けのモデルも存在しました。
- キャバリー チャッカ :上品なポリッシュレザーを使用したチャッカブーツ。ジャケパンやカジュアルスーツに馴染みやすかった。
- ミルワン ブルーチャー オックスフォード :オックスフォードシューズのデザインを取り入れたモデル。細身のシルエットで、スーツに合わせやすかった。
いずれも一般的なドレスシューズと比べればカジュアルですが、ポストマンよりはビジネスシーンに適していたモデル でした。現在は公式ラインナップにないため、新品での入手は難しくなっています。
現行モデルでスーツに「比較的」合わせやすいのはベックマンのみ

現在のレッドウィングのラインナップで、スーツスタイルに比較的合わせやすいのが「ベックマン フラットボックス」 です。
- シンプルなプレーントゥデザインで、スーツやジャケパンと馴染みやすい
- フラットソールではなくセパレートタイプのソールを採用し、ややドレス寄りの雰囲気
ただし、ベックマンも本来はカジュアルなブーツであり、フォーマルなビジネスシーンに適しているわけではありません。
ベックマンは「スーツに合わせられるレッドウィング」だが、完全にビジネス向きではない
ポストマンと比べると、ベックマンはスーツスタイルに馴染みやすい要素を持っています。しかし、一般的なビジネスシューズのように、フォーマルな場面に適しているわけではありません。
- ✅ ジャケパンやビジネスカジュアルなら許容範囲
- ✅ カジュアルなセットアップスーツなら合わせやすい
- ❌ ドレスコードが厳しい職場やフォーマルな商談・会食には不向き
つまり、「ポストマンよりはスーツに馴染むが、あくまでビジネスカジュアル向け」 という立ち位置になります。
どうしてもポストマンをスーツに合わせたい!違和感を減らす方法
ポストマンをスーツに合わせるのは基本的に難しいですが、カスタムを施すことでビジネスカジュアルには馴染ませることが可能です。
① ソールを交換してドレス感をアップ
ポストマンの厚みのあるラバーソールはカジュアルな印象が強いため、よりスマートなソールに張り替えるとスーツスタイルに馴染みやすくなります。
🔹 レザーソール:フォーマル感が増し、スーツ向き
🔹 ダイナイトソール:程よいドレス感+耐久性も確保
特にダイナイトソールはブーツからビジネスシューズにまで幅広く使われる定番のソールで、歩きやすく丈夫なので交換するならダイナイトソールがおすすめ!

ソールはカカト部分とのセパレートタイプなので、上記のソールとヒール部分が必要。
② 靴紐を細く&光沢のあるものに変更
標準の靴紐は太めでカジュアルな印象があるため、細めのロウ引きシューレースに交換するとドレスシューズらしさが強まります。
③ 靴磨きで光沢を出す
ポストマンはもともとマットな質感ですが、クリーム+ワックス仕上げで光沢を出せば、よりフォーマルな印象に近づけられます。
まとめ|ポストマンは基本NG。でも、シーンによっては履ける場面もある
レッドウィングのポストマンは、ワークシューズ寄りのデザインやラバーソールの影響で、スーツには基本的に馴染みにくい靴です。特に、フォーマルなビジネスシーンでは不向きといえます。
しかし、ドレスコードが緩めの職場やジャケパンスタイルであれば、カスタム次第で違和感を減らすことは可能です。
✔ ポストマンをスーツで履くなら?
✅ ソールをレザーソールやダイナイトソールに交換し、ドレッシーな印象を強化
✅ 靴紐を細めのロウ引きタイプに変更し、ビジネスシューズらしさをアップ
✅ 靴磨きで光沢を出すことで、よりスーツに馴染みやすくする
また、過去にはキャバリー チャッカやミルワンなど、スーツに合わせやすいモデルもありましたが、現在のラインナップではベックマンが唯一の選択肢となります。ただし、ベックマンも「スーツに合わせやすいブーツ」ではあるものの、完全なビジネスシューズとはいえません。

🔹 結論
ポストマンは基本的にスーツには合わないが、カスタム次第でビジネスカジュアルには取り入れられる。ただし、フォーマルな場では無難なビジネスシューズを選ぶのがベスト。