「最初に学ぶプログラミング言語はPythonがいいよ!」
ネットや本でよく見かけるアドバイスですよね。僕自身もその言葉を信じて、独学でPythonを始めました。
でも、実際に手を動かしていくうちにこう思うようになったんです。
「……これ、本当に初心者向けなのか?」
もちろん、Pythonはとても人気のある言語ですし、今もバリバリ使われています。AI、データ分析、Web開発など、活用シーンも多い。
でも「最初の言語」として本当におすすめできるかというと…ちょっと疑問なんです。
今回は、実際に独学でPythonを学んだからこそ感じた“リアルなつまずき”をベースに、「最初の言語としてPythonを選ぶべきか?」について正直に書いていきます。
なぜ多くの人が「最初の言語はPython」と言うのか?
まず大前提として、Pythonは本当に人気です。
毎年発表されるプログラミング言語のランキングでも常に上位に入っていますし、実際にPythonを使う現場も増えています。
そんなPythonが「初心者向け」と言われる理由は以下の通りです。
文法がシンプルで読みやすい
Pythonのコードって、パッと見て分かりやすいんですよね。
たとえば「Hello, World!」を出力するだけでも、他の言語に比べてかなりスッキリ書けます。
print("Hello, World!")
この簡潔さが「とっつきやすい!」という評価につながってるわけです。
実績と応用範囲の広さ
AI・機械学習・データ分析など、話題の分野でよく使われていることも大きいです。
「Pythonさえやっとけば将来なんとかなるかも」と思える安心感があるんですよね。
学習リソースが豊富
初心者向けの本、動画、チュートリアルサイト、Q&Aコミュニティ…Pythonの学習環境は本当に充実しています。
何か分からないことがあっても、ググればすぐに答えが見つかる。それも人気の理由のひとつです。
独学でつまずいた!Python初心者が感じたリアルな壁
……とはいえ、僕が実際にPythonを独学で学んでみて感じたのは、「シンプル=簡単」じゃない、ってことでした。
実行環境の構築が意外とむずい
Pythonって、ブラウザでサクッと動かせるJavaScriptと違って、最初にいろいろインストールが必要なんですよね。
Python本体、エディタ、パッケージマネージャー(pip)とか。
最初は何が何だか分からず、よく分からないエラーに悩まされました。
書けても「なぜ動くか」が見えない
Pythonはシンプルだからとりあえずコードが書けてしまう。でも、その裏でどう処理されているのかが見えづらい。
なんとなく動いてるけど、「何がどうなって動いたのか」が理解できない。
この“もやもや感”が積もると、だんだん手が止まるんです。
エラーが初心者に不親切
Pythonのエラーって、結構そっけないんです。
例えば「インデントが違う」とか「変数が未定義」とか、エラーメッセージは英語だし、しかもけっこう固い言い回しだったり。
「SyntaxError: unexpected indent」って言われても、「……何それ?」って感じじゃないですか?
エラーを解決するのに2、3日、時には一週間かけてイライラしながら原因を探ってけっこう苦戦しました。
情報は多いけど、自分に合う答えが見つからない
ググれば情報が出てくるのは確か。でも、書いてあるコードが自分の環境では動かないこともよくあって。
「それ、どこのバージョンでやってるの?」「そのライブラリ、もうサポート切れてるじゃん…」みたいな。
初心者の自分には“今どきの正解”を見極めるのが難しくて、逆に混乱しました。
最初の言語にPythonをおすすめしない4つの理由
Pythonは確かにシンプルで便利な言語。でも、「最初のプログラミング言語」としては合わない人も多いと感じました。
ここでは、実際に独学して見えてきた「おすすめしない理由」を4つにまとめて紹介します。
1. 「書ける=理解している」になりにくい
Pythonって、文法がわかりやすい分、とりあえずコードが書けちゃうんです。
「Hello, World!」「for文でループ」「if文で分岐」など、見よう見まねで進められる。
でもそれが逆に落とし穴。
仕組みを深く理解しないまま、「なんとなく動いたからOK」で進んでしまうと、後で必ずつまずきます。
ちょっと複雑な処理を書こうとすると、「あれ、これってどう動いてるんだ?」と急に手が止まる。
Pythonは“学びやすい”反面、“分かった気になりやすい”という一面があるんです。
2. エラー文が初心者にやさしくない
エラーって、プログラミングにおいて避けて通れないものですよね。
でもPythonのエラー文は、初心者から見ると「何言ってるのか分からない」ことが多いです。
例えばこのエラー:
NameError: name 'my_var' is not defined
英語が読めれば「my_varって変数が定義されてないよ」って分かるけど、初学者にとっては「???」って感じ。
しかも、同じようなミスをしても、毎回ちょっとずつ違うエラーが返ってきたりします。
「これはスペルミスなのか、型の問題なのか、それとも構文ミス?」と混乱してしまい、ググっても原因にたどり着けないことも多かったです。
3. 技術を身につけてもどう活かせるかイメージしづらい
これ、個人的には一番大きな理由です。
たとえばJavaScriptなら、「これを使えばWebサイトに動きをつけられる!」っていう具体的なイメージがあります。
でもPythonって、最初は何を作れるかがよく分からないんです。
スクレイピング、データ分析、AI、Webアプリ…なんとなく「すごそう」なキーワードはたくさんあるけど、どれも初心者にはイメージが湧きにくい。
結果、「で、自分は何のためにこれ勉強してるんだろう…?」って気持ちになってしまう。
目的が曖昧だとモチベーションも維持しづらいし、独学の継続が難しくなるんですよね。
4. 達成感を感じにくいケースもある
これもPythonの“とっつきやすさ”の裏返しなんですが、ちょっとしたコードを書いても「何か作った!」という達成感を得にくいんです。
「Webページに文字を表示する」「ボタンを押したら画像が変わる」みたいな、目に見える変化が少ない。
そのため、何日も勉強してやっと書けたコードが、実行するとただ黒い画面に数字が並ぶだけ…みたいなことも。
もちろんそれが悪いわけじゃないんですが、特に初心者にとっては「目に見える成果」がやる気につながるので、最初の言語としてはちょっと地味に感じるかもしれません。
以上が、僕が「最初の言語としてPythonをおすすめしない」と感じた4つの理由です。
ただし、これはあくまで“向き不向き”の話。
次はちょっと目線を変えて、「それでもPythonから始めるのもアリ」という話をしてみます。
それでもPythonから始めるのも“アリ”な理由
ここまでPythonの「最初の言語としての難しさ」について話してきましたが、
正直に言うと、それでもPythonから始めてよかったなと思う部分もあるんです。
環境構築やエラーに慣れたら、圧倒的に楽しくなる
最初のハードルさえ越えれば、Pythonって本当に楽しい言語なんです。
・スクレイピングでネットの情報を自動取得
・Excelファイルを自動で作るツール
・簡単なチャットボット
…など、割とすぐに「生活や仕事に役立つもの」が作れるようになります。
文法も相変わらずシンプルなので、「こんなことやってみたいな」と思ったらすぐ試せるのも魅力。
応用がききやすいので、次の学びにもつながりやすいです。
コミュニティと情報の多さは心強い
Pythonは世界中に使っている人がいるので、分からないことがあっても、ネットでほぼ必ず誰かが答えてくれているのもありがたいポイント。
「困ったときに調べれば誰かが助けてくれる」って、独学だと特に重要です。
他の言語へのステップアップがしやすい
Pythonで基本的な「変数」「関数」「条件分岐」「繰り返し」などを学べば、
JavaScriptやPHP、Goなど他の言語にもスムーズに移れます。
いわば“プログラミング全体の地図”を理解するための入門書、みたいなポジションとしては非常に優秀だと感じます。
独学者へのアドバイス|「最初の言語」は正解より“相性”
結局のところ、「最初に学ぶ言語に正解はない」と僕は思います。
向いてる・向いてないは人によって違うし、
「JavaScriptの方が見てすぐ結果が出るから楽しい」という人もいれば、
「Pythonのふわっとした自由さが好き」という人もいます。
大事なのは「自分が楽しいと感じられるか」「継続できるかどうか」。
その相性さえ合えば、どんな言語でも“最初の一歩”にはなり得ると思うんです。
もし今、「Python、なんか難しいかも…」と感じているなら、
一度他の言語に浮気してみるのもアリ。
でも逆に、Pythonが「面白いかも」と思えてきたなら、
多少つまずいても、続ける価値はあります。必ず世界が広がります。
まとめ|Pythonを最初の言語に選ぶのは、向き不向きで決めよう
- Pythonは確かに人気でシンプルな言語だけど、「最初の言語」としてはつまずきやすいポイントも多い
- 「技術を活かすイメージ」が持ちづらかったり、「エラーが難解」だったりする点は要注意
- でも、慣れれば便利で楽しい!応用力もあるし、情報も豊富
- 最終的には「あなたとの相性」がいちばん大事!
プログラミング学習は長い旅です。
最初に選ぶ道は重要ですが、それよりも「歩き続けること」の方が何倍も大切。
Pythonでも、他の言語でも、まずは一歩踏み出してみてくださいね。