KEENの新作「ジャスパー ザイオニック」。人気モデル「ジャスパー」と「ザイオニック」の機能を融合したこのモデルは、登山でも普段使いでも活躍する一足。この個性的なデザインに惹かれる人も多いと思います。
でも、“防水性”や“サイズ感”、そして“本当に登山に使えるの?”という疑問を持つ方も多いはず。この記事では、公式情報やユーザーレビューをもとに、ジャスパー ザイオニックの実力を徹底解説します。購入前に知っておきたいポイントをギュッとまとめたので、ぜひ参考にしてみてください!
ジャスパー ザイオニックとは?KEENの新定番をチェック
クライミングとトレイルを融合したハイブリッドモデル
KEEN(キーン)の「ジャスパー ザイオニック」は、ブランドの人気クライミングシューズ「ジャスパー」と、トレイル向けのスニーカー「ザイオニック」の機能を掛け合わせた注目のハイブリッドモデル。2024年9月に登場したばかりで、アウトドアにも街履きにも使える“機動力”と“履き心地”を両立させた一足です。
クライミング由来のジャスパーは、フィット感と安定性が魅力のロングセラーモデル。一方でザイオニックは軽量性とグリップ力に優れたトレイルシューズとして支持を集めています。この2つの個性をいいとこ取りして誕生したのが「ジャスパー ザイオニック」。デザインはジャスパー寄りのスニーカーながら、ソールはZIONICの薄型ラグパターンを採用しており、動きやすさと快適性を兼ね備えています。
日常から旅先、ハイキングまで幅広いシーンに対応できるオールラウンドさが魅力のいいとこどりモデルが「ジャスパー ザイオニック」です。
スペック・素材・カラーバリエーションの基本情報
「ジャスパー ザイオニック」は、メンズサイズで25cm〜31cmまで対応レディースサイズで22cm〜28cmまで対応しています。重量は27cm片足で約370gと、タフな見た目に反してかなり軽量です。
アッパーにはLWG(レザーワーキンググループ)認定のプレミアムスエードレザーを採用。サステナブルで上質な素材感が特徴です。アウトソールにはトレイル向けの薄型ラグパターンを搭載し、接地感を高めつつ衝撃吸収性にも配慮されています。
選べる基本カラーは個性豊かな4色展開。
- Orange Pepper / Aura Orange(ビビッドな2トーン)
- Steel Grey/Oak Buff
- Black / Alloy(シックで都会的)
- Safari / Sky Captain(アウトドア感あふれるアースカラー)
その他にはKEEN x Pilgrim Surf+SupplyコラボとしてブラウンをベースとしたMarron/Adobe Roseも登場!KEENは毎年コラボ商品や限定カラーを出してくれるのも嬉しいですね。
ここがすごい!ジャスパーザイオニック
ここからは個人的にすごい!と思うポイントを3つ挙げてみます。
- ビビットなツートンカラー
- 高いグリップ力のアウトソール
- 見た目に反して軽量
ビビットなツートンカラー
まずパッと目を引くのが、なんと言ってもこの個性的なカラーですよね。
先ほど紹介した4色はいずれもアッパーには個性的なカラーのスエードが使われており、それぞれのカラーに合わせたシューレースがさらに個性を引き立てます。KEENでしかみられない個性的なカラー、グルッと輪郭に沿ったブラックのラバーがかっこいいですよね。
高いグリップ力のアウトソール
グリップ力の高さもジャスパー ザイオニックに魅力です。見てください。このゴリゴリのアウトソール!

クライミングシューズであるジャスパーのいいところがしっかりと受け継がれています。全方向対応型の、4mmラグパターンが岩場や、濡れた地面などの不安定な地面をしっかりと掴み、レジャーでの安心感を与えてくれます。
見た目に反して軽量
この見た目のゴツさからは想像できない軽さも大きなポイント。片足385gとクライミングシューズとしてはかなり軽い。
『ゴリゴリの登山靴ではない。ちょっとしたハイキング、ちょっとしたレジャーに気軽に履いていきたい』ってくらいなら軽いのは嬉しいですよね。
ジャスパー ザイオニックに防水性はある?気になる口コミは?
ジャスパー ザイオニックに防水性能があるのかというのは気になるところですよね。あるなしによって、用途も変わりますし、急な雨にも対応できますよね。
撥水加工はされているが、防水モデルではない点に注意
まず結論から言うと、
KEEN公式によれば、このモデルにはPFAS(有機フッ素化合物)を使用しない環境配慮型の撥水加工が施されています。これは軽い水はじき効果はありますが、長時間の雨や水たまりを前提とした構造ではないため、「防水性能あり」とは言えません。
KEENにはZIONICシリーズの中に防水対応モデル(例:ZIONIC WP)もありますが、ジャスパー ザイオニックはそれとは別ライン。あくまで“ジャスパーの見た目+ZIONICの機動力”という位置づけの、デザイン・履き心地重視型のモデルです。
天候が変わりやすい登山やアウトドアシーンでは、防水スプレーなどで補強するか、そもそも防水モデルと使い分けるのがいいのではないでしょうか。
雨の日・濡れた路面での使用実例とユーザーの声
口コミやユーザーレビューを見ると、「小雨くらいなら気にならない」「濡れた地面でも滑りにくい」といったポジティブな声もあります。ただし、「本降りの雨ではさすがに浸水する」「防水だと思っていたが違った」というレビューも散見されるため、過信は禁物です。
グリップ性に関してはZIONIC由来の独立ラグソールのおかげで滑りにくく、濡れたタイルや木道でも比較的安定して歩けるという評価も多く見られました。
というのが、ジャスパー ザイオニックの魅力と言えるのではないでしょうか。
登山やアウトドアでの実力は?どんなシーンで使える?
グリップ力・軽量性から見る「登山向け」適性
ジャスパー ザイオニックは、トレイルや軽登山に適した設計が随所に施されています。特に注目したいのは、ZIONICソールによる軽量性と高いグリップ力。片足約380gという軽さに加えて、高いグリップ性のラグパターン(凸凹したソール形状)が地面をしっかり捉えるため、トラクション性能が高く、滑りやすい斜面や岩場でも安心して歩行できます。
また、ミッドソールには衝撃吸収性を高める素材が使われており、長時間の歩行でも足の疲れを軽減。足裏全体で接地感を得られるような安定性もあり、登山初心者やライトハイキングを楽しむ人にとっては、頼もしい一足。
ただし、あくまで「トレイル・ハイキング向け」モデルであり、本格的な縦走登山やテント泊を伴う山行にはややスペック不足。その点は使い分けが必要です。
街履き・トラベルにもマッチする汎用性の高さ
ジャスパー ザイオニックの最大の魅力のひとつが、その「使い勝手のよさ」。見た目はカジュアルなスエードスニーカーなので、普段の街履きや旅行先での散策にも違和感がなく、しかも履き心地がいい。
特にクライミングシューズ由来の設計が活かされたトゥガード(つま先保護)や、甲をしっかりホールドするレースシステムは、足にフィットしやすく、長時間歩いてもストレスが少ないという声が多数あります。
旅先でちょっとしたハイキングや、アウトドア施設でのアクティビティを予定している人には最適な1足。
──そんな“二刀流”の立ち位置が、このモデルの魅力ではないでしょうか。
サイズ感は?失敗しない選び方のコツ
サイズ選びで迷いやすいポイントと試着レビュー
KEENのシューズは「ややゆったりめ」なサイズ感で知られていますが、今回のジャスパー ザイオニックも同様に、少し大きく感じる、『ジャストサイズ or 0.5cm小さめで正解』というレビューが散見されます。
keenの靴はこれまでサンダルしか履いたことがなかったんですが、履き心地が良いので今回スニーカーを買ってみることに。結果、大満足。色もオレンジがおしゃれでとても気に入っています。 サイズ感ですが、普段は26cmを履いています。レビューを見てジャストでよいという書き込みがけっこうあり、サンダルも自分は若干タイトですがジャストで合うので26cmを買いました。それで正解でした。少し余裕のあるジャストくらいです。横幅はレースで調整できるのでちょうどいい感じになりました。
keen公式オンラインショップより
ハーフサイズアップをお勧めされていますが、ジャストサイズでちょうどいいです。 通常25. 5を履いており、26. 0を購入しましたが、結構余りがあり25. 5でちょうどよかったと思ってます。
keen公式オンラインショップより
足幅・甲高に関するフィット感の目安
KEENは元々ワイドな足型設計ですが、ジャスパー ザイオニックも同様に幅広・甲高の足にも比較的対応しやすい構造となっています。特に日本人に多い「幅広・甲高」タイプにはフィットしやすく、圧迫感が少ないという評価が多いのが特徴です。
履き口のホールド感や全体的なバランスを考慮し、靴下との相性や歩行時の安定性も含めて選ぶことが、サイズ失敗を防ぐポイント。
まとめ:ジャスパー ザイオニックはこんな人におすすめ
ジャスパー ザイオニックは、KEENらしい機能性と遊び心のあるデザインを両立した“万能アウトドアスニーカー”です。
防水仕様ではないため、本格的な登山や雨天の長時間使用には向かないものの、
- 軽ハイキングやトレイル散策を楽しみたい人
- 旅先での街歩きやアクティビティを快適に過ごしたい人
- アウトドアブランドらしいデザインと機能を両立させたい人
には、ぴったりの一足。日常からアウトドアまで「ひとつの靴で全部こなしたい」そんなニーズに応えてくれるシューズです。