「ダナーといえば?」と聞かれて、ブーツ好きが真っ先に挙げるモデルが「ダナーライト」と「マウンテンライト」。どちらもブランドの定番として長年愛されているモデルですが、今回は、マウンテンライトとその弟分と言えるトレイルフィールド!『どこが違うの違い、どっちがいい?』2つのモデルを徹底比較していきます。
この記事では、それぞれの基本スペックから履き心地、デザイン、価格帯まで、全10項目をガチンコで比較!長く付き合える相棒ブーツを選ぶためのヒントを、わかりやすく解説していきます。
- ダナーのブーツを初めて買おうと思っている
- 「マウンテンライト」と「トレイルフィールド」の違いがよくわからない
- アウトドアとタウンユースの両方で使えるモデルを探している
- 長く履ける1足をしっかり比較して選びたい
こんな人にも参考になるような内容ですので、最後までお付き合いください。

ダナーの人気2モデルを徹底比較!
マウンテンライトは、アメリカ製のクラシカルな佇まいと高い耐久性で、アウトドア派から街履き派まで幅広く支持される王道モデル。一方でトレイルフィールドは、マウンテンライトのデザイン・機能をベースにより価格を抑えることで、より手に取りやすくなった高コスパモデルです。
なぜ「マウンテンライト」と「トレイルフィールド」が比較されるのか?
ダナーには数々の人気モデルがありますが、その中でも「マウンテンライト」と「トレイルフィールド」は、特に比較されることの多い2足です。その理由は、どちらもタウンユースからアウトドアまで対応できる万能モデルであり、一見同じように見えるけど、価格帯に明確な違いがあるからです。
まず両モデルに共通しているのは、GORE-TEX®ライニングによる高い防水透湿性、Vibram®ソールの優れたグリップ力、そしてシューレースの調整がしやすいDリングなど、基本性能が非常にしっかりしている点。それでいて、見た目は一見よく似た印象を持たれることも多く、どちらを選ぶべきか迷う方が続出しているのです。
基本スペック・構造の違い
ここからは具体的にどこがどう違うのか?項目別に比較していきます。
サイズ感や素材、製法などのスペックを項目ごとに比較し、両モデルの基本情報を整理しながら、どんな人にどちらが向いているのか見えてくるポイントを掘り下げていきます。
素材(アッパー・ライニング・ソール)の違い
以下が両者の違いを比較し表にしたものです。これを見ると大きな違いがないように思います。
部位 | マウンテンライト | トレイルフィールド |
---|---|---|
アッパー | フルグレイン防水レザー | フルグレインウォータープルーフレザー |
ライニング | GORE-TEX®(防水透湿仕様) | GORE-TEX®(防水透湿仕様) |
ソール | Vibram® クレッターリフト | Vibram® クレッターリフト |
インソール | なし | Ortholite® カップインソール(防臭・クッション性) |
アッパー素材
アッパー素材はどちらもフルグレインレザーで、防水性と耐久性に優れています。ただし、実際の口コミを見てみると『革質が違う』との声も多数見られます。のちに紹介しますが、原産国の違いによって元々のレザーに違いがあるのかも分かりませんが、公式情報ではこれ以上の詳細はありませんでした。
ライニング
ライニングは両モデルともにGORE-TEX®仕様ですが、マウンテンライトがブーティー型(靴下みたいにぐるっと全体を覆っている)に対して、トレイルフィールドはミッドソールにライニングを縫い付けていることから、防水性はわずかにマウンテンライトに軍配が上がります。
注目ポイントはインソール。トレイルフィールドにはOrtholite®インソールが搭載されており、クッション性・通気性・防臭性の三拍子がそろっています。
製法・インソールの違い
履き心地や耐久性に大きく関わるのが、製法の違いです。
マウンテンライトは「ダナー式ステッチダウン製法」を採用しており、アッパーとミッドソールをしっかり縫い合わせたタフな構造。これにより、長期間の使用やソール交換にも耐える作りになっています。加えて、ミッドソールはPU(ポリウレタン)製で耐久性と反発力のバランスがとれています。
一方、トレイルフィールドは製法に関する明確な記載はありませんが、ソール交換が可能な構造であることと、見た目からもダナー式ステッチダウン製法であることがうかがえます。
また、前述のとおりトレイルフィールドにはOrtholite®インソールが搭載されており、より快適な足入れ感が期待できます。インソールの機能性を求める方には、こちらが魅力的な選択肢になるでしょう。

防水性・透湿性・耐久性の違い
アウトドアシューズ選びで欠かせないのが「防水性」「透湿性」「耐久性」。特に突然の雨やぬかるんだ地面に対応できるかは、快適な履き心地を左右します。このセクションでは、マウンテンライトとトレイルフィールドの防水性能や耐久性の違いを比較していきます。
GORE-TEXの仕様に差はある?
どちらのモデルにも共通して使われているのが、防水透湿素材の代名詞「GORE-TEX®(ゴアテックス)」。この素材のおかげで、雨や水たまりでも靴の中はドライなままをキープしつつ、汗や湿気は外に逃がしてくれる優れものです。ただし前途のようにブーティー型(アシ全体を覆う構造)のマウンテンライトと筒型(ミッドソールに縫い付けており、足裏部分は覆われていない)と違いがあります。
ソールのグリップ・耐摩耗性の比較
滑りにくさや摩耗への強さも、アウトドアブーツには重要な要素です。
両モデルに共通して使われているのが、Vibram®(ビブラム)の「クレッターリフト」ソール。このソールは高いグリップ力と耐摩耗性を誇り、濡れた岩場や泥道でもしっかりと地面を捉えてくれる頼れる存在です。ここに関しては違いはない模様です。
デザインと外観の違い
アウトドアブーツとしての機能はもちろんですが、デザインも選ぶ際の大きなポイントですよね。マウンテンライトとトレイルフィールド、それぞれのデザインの特徴をじっくり比較してみましょう。
ロゴのデザインの違い
【DANNER】のロゴの位置に違いがあります。マウンテンライトは足首の近くにロゴがあり、【DANNER PORTLAND,OREGON MADE IN USA】と刻まれています。
トレイルフィールドはマウンテンライトよりも低い位置、カカト付近に【DANNER -EST.1932-】と刻印されています。
カラー展開と素材感の違い
マウンテンライトは伝統的にブラウンやダークブラウン、ブラックなど落ち着いた色味が中心。フルグレイン防水レザーの質感が高く、使い込むほどに味わい深くエイジングします。
トレイルフィールドもブラックとブラウンの2色展開(lowだとスエードのモデルもあり)。選べるカラーはさほど違わず、共通してフルグレインウォータープルーフレザーを使っており、防水性と耐久性が両立されています。ただ、これはスペック上のことで、実際には『革質が違う』との声も多くあるので、注意が必要です。
メンテナンス性と長期使用の視点で比較
マウンテンライトとトレイルフィールド、どちらも長く愛用できるモデルですが、メンテナンスやリペアのしやすさ、経年変化の違いを知っておくとより賢く選べます。
ソール交換やリペア対応のしやすさ
どちらのモデルもソール交換が可能な設計で、長期使用を見据えた作りになっています。両モデルともダナー式ステッチダウン製法を採用しており、ソールの張り替えや修理がしやすく長く使うことができます。
経年変化とエイジングの違い
公表上ではともに同じウォータープルーフフルグレインレザーを使用していますが、口コミでは、『革質が違う』との声も多数見られます。生産国の違い(アメリカ製とベトナム製)から、加工前の【皮】の質や加工時の鞣しの工程などが微妙に違うのかもしれません。
はっきりしたことは言えませんが、エイジングや革の防水性・撥水性などはマウンテンライトに軍配が上がるのかもしれません。
生産国と価格帯の違い
生産国や価格帯は靴選びの大きなポイント。マウンテンライトとトレイルフィールドは、どちらもダナーの人気モデルですが、生産国や価格には明確な違いがあります。
アメリカ製とベトナム製の品質・コスト差
マウンテンライトはアメリカ製で、丁寧な作り込みと上質なフルグレイン防水レザーを使用しているため、耐久性や質感にこだわる方に支持されています。創業時からアメリカ・ポートランドで丁寧に作られるブーツは縫製や革の質感、ブーティー型のゴアテックスなど非の打ちどころのないスペックです。
一方、トレイルフィールドはベトナム製で、製造コストを抑えつつもGORE-TEX®やVibram®ソールなど高機能素材を採用しています。生産国の違いにより価格面での差が生まれており、トレイルフィールドは比較的手頃な価格で購入できるのが魅力です。
前提としてダナーのブーツはアメリカのポートランドの熟練の職人によるハンドメイドによって作られている高品質なブーツなんですよね。
よって、縫製の質や皮の鞣し工程などに違いが出るのは当然と言えば当然に思います。
価格とコストパフォーマンスの視点で比較
とはいえ、トレイルフィールドのコストパフォーマンスの高さは魅力的ですよね。ベトナム製のため価格は抑えられており、はじめてのダナーや日常使いにも手が出しやすいのは嬉しいところ。どちらもソール交換が可能なので、長い目で見ればどちらもコスパの良い選択と言えます。
結局どっちがいい?タイプ別おすすめモデル
ダナーの人気モデル「マウンテンライト」と「トレイルフィールド」、それぞれの特徴を踏まえて、あなたのスタイルや使い方に合う一足を選んでみましょう!
スタイル重視/コスパ重視/本格アウトドア志向などで選ぶ
まず、機能性やこだわりの本格さを重視するならマウンテンライトがおすすめ。アメリカ製の伝統的な作りと上質なレザー、クラシカルなデザインはファッションとしても抜群の存在感です。
一方、コスパ重視でアウトドアシーンやタウンユースで使いやすい靴を探しているなら、トレイルフィールドがぴったり。ベトナム製ながら高機能素材を備え、価格も抑えられているので気軽に使えます。本格的なアウトドア志向なら、マウンテンライトの耐久性やソール性能が頼りになるでしょう。
「迷ったときはこう選ぶ」診断ガイド
・クラシックなデザインと上質さを重視 → マウンテンライト
・コストを抑えて多用途に使いたい → トレイルフィールド
・10年、20年と長く愛用したい → マウンテンライト
・軽量で履き心地の良さを求める → トレイルフィールド
どちらも長く使える良い靴ですが、自分の用途と予算に合わせて選ぶのが一番です。ぜひ実際に試着して、フィット感もチェックしてくださいね。

まとめ:あなたに合う一足はどっち?
ここまで「マウンテンライト」と「トレイルフィールド」を徹底比較してきました。どちらもダナーの人気モデルで、防水透湿性能や耐久性、使いやすさが高いレベルでまとまっていますが、それぞれ特徴や魅力が違います。最終的には、自分のスタイルや用途に合った一足を選ぶことが大切です。
マウンテンライトはアメリカ製の本格派で、クラシックなデザインと高い耐久性が魅力。価格はやや高めですが、質の良さやソール交換のしやすさもあり長く愛用できます。
一方、トレイルフィールドはベトナム製でコスパに優れ、軽快で履きやすく、タウンユースからアウトドアまで幅広いシーンで活躍。GORE-TEX®とOrtholite®の組み合わせで快適な履き心地もポイントです。
あなたのライフスタイルや予算に合ったモデルを見つけて、快適な足元を手に入れてくださいね。
比較ポイントの一覧表でおさらい
比較ポイント | マウンテンライト | トレイルフィールド |
---|---|---|
生産国 | アメリカ | ベトナム |
アッパー素材 | フルグレイン防水レザー | フルグレインウォータープルーフレザー |
ライニング | GORE-TEX®(ブーティー型) | GORE-TEX®(筒形) |
ソール | Vibram® クレッターリフト | Vibram® クレッターリフト |
インソール | なし(標準) | Ortholite®カップインソール |
サイズ感 | やや大きめ | やや大きめ |
デザインコンセプト | クラシック | モダン |
ソール交換 | 可能 | 可能 |
価格帯 | 高め(74,800円) | コスパ良し(31,900円) |
最終的な選び方のヒント
・クラシックで本格的な雰囲気や長く使える高耐久モデルが欲しい → マウンテンライト
・リーズナブルで快適さや軽さを重視し、幅広いシーンで使いたい → トレイルフィールド
どちらもダナーならではの安心感があり、きっとお気に入りの一足になります。ぜひ店頭で試着し、履き心地を確かめてくださいね。
