競艇予想では、レースの展開を総合的に考慮しながら、各選手の特徴やレース場の状況を読み解くことが重要です。
この記事では、「スリット体型」「攻め手」「コース実績」「舟足評価」「1マークの展開予想」「逃げるか否か」「逆転候補」といった重要なポイントを順を追って解説します。
それぞれのポイントが次の要素とどうつながり、最終的にレース結果にどう影響するかを理解することで、的確な予想を立てられるようになります。
予想のポイント・基本
ボートレースの魅力は予想ファクターが少なく、競馬などと違いシンプルな点が魅力です。誰でも予想できる、ここさえ押さえれば予想は完璧と言えるポイントを順番に7つ選定しました。
もちろん以下のポイントを押さえれば、必ず勝てるというわけではないですが、基本は以下の7つのみ。あとは精度を高めることが重要。以下のステップ通りに予想すると買い目、狙い目が整理できるので参考にしてください。
まず初めに確認すべきは、スリット体型です。スリットとは、スタートラインを越えた瞬間の各選手の位置関係を指し、この体型が1マークでの展開に大きく影響します。
スタートタイミングが揃っている場合、インコースの選手が有利になりますが、外コースの選手がスタートで飛び出す「スリット抜け」状態、あるいはどこかが凹む体型になれば、外からの攻め手が強くなり波乱の展開が予想されます。
過去のスタートタイミングや節間のスタートタイミング、展示タイムをチェックし、スリット体型をしっかり把握することが、次の展開を読むための基礎になります。
スリット体型が揃っているかバラけているかを確認したら、次に注目するのは「攻め手」が誰になるかです。
攻め手とは基本マクリに行く選手を指しますが、この攻め手が何コースの選手なのかでレースは大きく変わります。
現代ボートレースは基本は3コースが攻め手となりますが、4角が攻め手になるケースや、5、6コースがトップスタートから強襲するケース、あるいは2コースからまくり(直まくり)に行くケースもあります。
step1で予想したスタート体型を軸に攻め手を予想することはレース展開を読む鍵となります。
攻め手が予想できたら、各選手の「コース実績」を確認しましょう。特にインコースの選手、攻め手となる選手、攻め手のひとつ外のコースの3人はかなり重要です。
インコースの勝率、攻め手の勝率と勝ちパターン(まくりorまくり差し)、攻め手の作った展開を捉える実力(実績)があるかは必ずチェックしなければならないところ。
攻め手が予想できたけどインコースは逃げる実力があるか?攻め切って勝ち切る実力があるか?展開を捉える実録があるかはめちゃめちゃ大事!
これにより、攻め手になる選手がどのコースにいるか、逆転の可能性がある選手がどこに位置するかが明確になり、次の「舟足評価」と合わせた予測が立てやすくなります。
コース実績に続いて確認すべきなのが「舟足評価」です。舟足とは、選手が使用するエンジンやボートの性能のことを指しますが、これはレース結果に直結する重要な要素です。
特に、スタート直後の加速やターン時の安定感などが大きく影響します。展示航走や直近のレースでの成績を基に、各選手の舟足を評価しましょう。舟足が良好な選手は、コース実績にかかわらず逆転する可能性がありますし、実力上位の選手でも舟足が弱いと飛ぶこともあります。
特にエンジンの伸びが良い選手は、スリットから強烈な攻め手になる可能性があるため、次の「1マークの展開」にも影響を与えます。
舟足のいい選手と同じくらい、舟足の悪い選手を把握するのも非常に重要。なぜならその選手のひとつ外の選手が攻め手となる可能性が高く、次の「1マークの展開」に大きく影響するからです。
step1~4で挙げてきた項目を全部使って総合的に1マークの予想をします。
1周1マークは、レースの勝敗を大きく左右する最大のターンポイントです。ここでインコースの選手がしっかり逃げられるか、外から捲りや差しが決まるかが鍵となります。スリット体型や攻め手、コース実績、舟足評価を総合的に判断し、1マークの展開を予想します。
「1マークの展開」を予測した後は、最も注目すべき「逃げるか否か」を判断します。逃げとは、1号艇がスタートから1マークを先に回ってそのままトップでゴールする展開です。
舟券において、逃げるかどうかを予想することは、ボートレースの一番の基本です。逃げると予想すれば、1コースが頭の舟券をstep1~5で予測したことを参考にして舟券を組み立てます。
最後に、「逆転候補」を探すことも重要です。逃げが決まらない場合や、攻め手が失敗した場合、逆転劇が起こる可能性があります。ここで注目すべきは、舟足が優れている選手や、ターン技術に定評のある選手です。
特に、外枠からも果敢に攻められる選手や、展開を捉えることができる選手は、逆転の可能性が高まります。逆転候補を見つけ出し、その選手を舟券に加えることで、大きな配当を狙うことができます。
ここまでが、予測する基本手順です。いかがでしょうか。順序立てて整理することで、狙い目や買い目が定まってくるのではないでしょうか。
予想の基本が分かれば、あとはどういった買い方をするかです。買い方については的中率重視の当たりやすい買い方、回収率を高める買い方を参考にしてください。
その他の注目すべき予想ファクター
競艇予想では、先ほど紹介したスリット体型や攻め手、コース実績、舟足などが主要な要素となりますが、これらに加えて他にも注目すべきポイントがいくつかあります。ここでは、さらに予想の精度を高めるための「その他のファクター」を紹介します。
1. 天候・水面状況
競艇は水上で行われるため、天候や水面状況がレース結果に大きな影響を与えます。例えば、風向きや風速、波の高さ、潮の満ち引きが変わると、インコースやアウトコースの有利不利が変わることがあります。
特に風の影響が大きく、向かい風が強い時は外枠(ダッシュスタート)からの攻めが有利になることが多いです。逆に追い風が強すぎると、インコースのターンが流れ、差しが決まりやすくなります。
2. 選手のメンタル状態・コンディション
競艇選手の技術やスタート力だけでなく、選手のメンタル状態や体調も予想に影響します。選手が大きな大会を控えている場合や、直前のレースでフライングをしている場合、無意識のうちに安全策を取ることがあります。
また、『勝負がけ』と言われる、『◯着以上で予選突破』など条件があると、強烈にスタートを踏み込んできたり、逆に条件を満たしていれば、道中戦は無理な逆転を狙いに行かないことなどがあります。
特に優勝戦など誰もが勝ちたいレースとなると、思わぬ選手がトップスタートから大波乱を巻き起こすこともあります。
3. オリジナルタイムと展示航走
レース直前に行われる展示航走(てんじこうそう)は、選手の舟足やコース取り、スタートタイミングを実際に確認できる重要なデータです。
展示タイムは、各選手の直線スピードやターンの技術を把握するための指標であり、これを確認することでエンジンの仕上がり具合や選手のコンディションがわかります。レース場ごとに1周タイムなどのデータも公表しているので、舟足評価の参考にできます。
7. スタート展示の動き
スタート展示は、レース前に各選手がスタートタイミングやコース取りを確認するための予行演習ですが、ここでの動きが本番のレースに大きく影響します。
スタート展示での舟足の加速感を見るのも大事ですが、もう一つピット離れも重要です。スタート展示では枠なりでも、本番はピット離れから内コースを取ることがあります。
レース場の特性
レース場の特性を知ることも重要で、逃げが決まりやすい、まくりが決まりやすい、差しが決まりやすいなど、各レース上にはそれぞれの特性があります。
6コースが着に絡みやすいレース場、インコースなのに勝率の低いレース場などデータサイトを活用して、予想に生かすことも重要です。
まとめ
今回のまとめです。予想の基本ステップは、
これが基本です。
そのほかには、天候・水面、選手のメンタル、レース場の特性などそれぞれのポイントを確認しながら、総合的に判断することで、的中率を高めていきましょう。
実際に舟券を買う際は、この予想を元に自分の自信度とこの舟券の期待値を考えて勝負するかどうか決めるのがいいと思います。ボートレースにおける期待値についてはこちらを参考にしてください。