剛腕なる美人女流棋士・西山朋佳さんの強さとは?棋士編入試験への挑戦

こんにちは。膝小僧です。

つい先日、女流棋士・西山朋佳さんが、朝日杯オープン戦にて阿部光瑠七段に勝ち、棋士への編入試験受験資格を得ました。その後受験資格を行使することを表明されましたので、是非とも新しい歴史を作ってほしい!というわけでモーレツ応援モードに入ります。

なお、棋士編入試験の中継は全局ABEMA で配信されることが決定しています。

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というわけで今回は、今話題の女流棋士・西山朋佳さんの略歴と編入試験について解説していきます。

略歴

・名前:西山朋佳

・生年月日:1995年6月27日

・出身地:大阪府大阪狭山市

・段位:女流五段

・保持タイトル:白怜・女王・女流王将(2024.7.11現在)

・師匠:伊藤博文七段

・棋風:振り飛車党(主に中飛車・三間飛車) ゴリゴリの攻め将棋

目次

女流棋士と女性棋士の違い

そもそもなぜこれほど注目されているかというと『女性棋士が誕生すれば史上初の快挙』というのが大きな理由です。

棋士と女流棋士は大きく違い、女流棋士は将棋の普及の為に女性にも将棋で確約できる場所をと、作られたのが女流棋士制度であり、棋士というのは古来からある制度で奨励会というプロ棋士養成機関を通過した者が名乗ることができるのが棋士と言われます。

そして、過去にこの奨励会を突破して棋士となった女性は一人もいないのが現状です。

奨励会時代

西山さんもかつて奨励会に所属していましたが、残念ながら規定の成績に及ばす棋士となることはできませんでした。

ただその時も、次点いってあと一歩までのところまで行ったことで『史上初の女性棋士誕生』が期待されるほどの強さを見せていました。

奨励会での修行の傍ら、女流棋戦にも参加し無類の強さを見せつけ、女王女流王座女流王将のタイトルを獲得しました。

女流棋士になってからの主な獲得タイトル

ここで奨励会時代から現在までの獲得タイトルをまとめてみました。

通算獲得タイトル

・白玲2期

・女王7期

・女流王座2期

・女流名人1期

・女流王将4期

タイトル戦出場は25回獲得は16期と素晴らしい成績を残しています。

撲殺ムーミン?

棋風から『剛腕』と呼ばれる西山さんですが、ネット界隈では通り名『撲殺ムーミン』とも言われているようです。ムーミンに似てて可愛らしく、圧倒的に攻撃的な棋風からついたようで、強さと可愛らしさを備えたピッタリな通り名で、最初にネーミングした人のセンスがすごい(笑)

最大のライバル福間香奈さんとの激闘・通算成績は?

最大のライバル福間香奈さんとの激闘・通算成績は?

西山朋佳女流三冠にとって、最大のライバルの一人として挙げられるのが福間(里見)香奈さんです。福間香奈さんは、確かな実力と冷静な判断力で知られる女流棋士であり、これまでに数々のタイトルを争ってきた相手です。

二人の対局は、将棋ファンの間で毎回大きな注目を集めています。特に、タイトル戦や大事な局面での対局は、互いの実力が存分にぶつかり合う白熱の名勝負として語り継がれることが多いです。

対局の特徴と激闘の数々

西山朋佳さんと福間香奈さんの対局は、激し戦いになることで知られています。福間さんの堅実かつ精緻な受けを重視した戦術に対して、西山さんは攻撃的で力強い戦法で対抗します。互いに異なる棋風を持つ二人の対局は、戦術的な駆け引きと心理戦が繰り広げられることが多く、観る者を魅了します。互いに振り飛車等ということで、そのほとんどの戦型が、相振り飛車になることも男性棋戦ではほとんど見ることがないのも興味深いです。

過去の対局の中には、終盤まで勝敗がわからない白熱した戦いが多くありました。例えば、2021年の女流名人戦での対局では、福間さんが優勢と思われた局面から西山さんが逆転勝利を収めた試合が記憶に新しいです。この対局は、二人のライバル関係を象徴する一戦としてファンの間で語り継がれています。

通算成績の分析

二人の通算成績は、ほぼ拮抗しており、まさにライバルと呼ぶにふさわしいものです。過去の公式戦では、福間さんがわずかに勝ち越しているものの、西山さんも負けず劣らずの実力を発揮し、まさにライバルと呼ぶに相応しい星取となっています。

二人のライバル関係の意義

西山朋佳さんと福間香奈さんのライバル関係は、将棋界全体にとっても非常に重要なものです。二人の激闘が、女流棋士のレベルを底上げし、男性棋士にも勝つ様は新たな将棋ファンを呼び込むきっかけになっているのではないでしょうか。また、このライバル関係が、将棋ファンを引きつけ、次世代の棋士たちにとっての目標となっています。

この二人の対局はすでに70局近くもありますが、今後も二人の対局は増えていくと思います。そして、その度に新たな名勝負が生まれることを期待しています。将棋ファンにとって、彼女たちの対局は見逃せない一戦であり続けるでしょう。

過去の編入試験受験者と結果

過去の編入試験受験者

現行の制度になってからこれまでに6人が受験資格を満たし4人が受験、内3人が合格しプロ入りしています。

今泉健司五段、折田翔吾五段、小山玲央四段が編入試験に合格し今もプロ棋士として活躍されております。残念ながら福間(里見)香奈女流五冠は不合格となりましたが、常に女流タイトルを複数保持する実力者ですのでまたチャンスがくるのも遠くないのではないでしょうか。

試験方式

試験方式は、その年の新四段5人と5局行い3勝で合格というものです。

合格したらどうなる?女流タイトルは返上?

合格後の対局はどうなる?

試験に合格すると最初はフリークラスに入り、そこから順位戦入りを目指していくことになります。順位戦以外の棋戦は参加することができるので、一般棋戦と並行して女流タイトル戦をこなすことになると思われます。

女流タイトルは返上?

棋士になれば女流タイトルを返上しなければならないとか、女流棋戦には参加できないなどの規定はないので、おそらく並行して参加することになるのだと思います。ただ、一般棋戦と女流棋戦(女流タイトル戦)を同時にするのは対局過多になることが、予測されるので全てに参加するのは難しいのではないでしょうか。

なにしろ、女性の棋士の誕生という前例のないことなので、はっきりしたことは不明です。だからこそ、新しい歴史を作ってくれることに一層の期待を持ちたいですね。

まとめ

西山朋佳女流三冠は、その圧倒的な攻撃力と冷静な終盤力で、将棋界をリードする存在として君臨しています。彼女のこれまでの実績やタイトル獲得の背景には、不断の努力と進化を続ける姿勢がありました。また、メディアで見せる可愛らしさも、彼女の大きな魅力です。

さらに、西山朋佳さんと福間香奈さんとのライバル関係は、将棋界全体を活性化させる重要な要素です。互いに高め合いながら繰り広げる激闘は、将棋ファンにとって忘れられない名勝負を生み出し続けています。

そして、現在進行中の棋士編入試験に挑む西山さんのこれからのさらなる活躍、そして史上初の『女性棋士』を応援しましょう。

速報

棋士編入試験第1局:勝ち

やったぜ!次も頑張って〜。

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